ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。 ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
Posted by フラン - 2008.10.07,Tue
米国サブ・プライム問題が世界各地に飛び火し、株式・各商品価格などが再び急落。 ニューヨーク
商業取引所 (NYMEX) における原油価格先物 ( 11月現) の昨日引け値は 1バレル 87.81ドルと
前週末比 ▲ 6.07ドルの大幅下落。 ついに今年の最安値である 85.48ドルにあと 2.33ドルという
水準まで売り込まれてしまっています。
今年 1月 7日の全国平均ガソリン店頭価格は 1リットル 154.30円。 また同日のドル / 円レート
引け値は 1ドル 109.18円。 当時と昨日とでは環境が全く違うため、厳密に比べることが
出来ませんが、昨日のドル / 円は 101.82円。 この 1バレルあたりの先物原油価格と
為替レートを指数化し比較すると、1月のガソリン店頭価格より現在の店頭価格のほうが
約 4.4 % 高いことになります。
為替レートを指数化し比較すると、1月のガソリン店頭価格より現在の店頭価格のほうが
約 4.4 % 高いことになります。
現在約 160円のガソリン価格は、 153円前後でもおかしくないとは思いますが、そこはそれ
いろいろな商品の価格が下がる時には、各企業の行動は超鈍足。 まるでセカンド・ギア程度の
スピードしか出さないため、価格引下げにはかなりの時間が掛るでしょうね。 ただ世界の
原油価格は順調に低下、また円高局面が続いているため、今後日本国内のガソリン価格も、
確実に下落して行くのは間違いないのではないでしょうか。
原油価格は順調に低下、また円高局面が続いているため、今後日本国内のガソリン価格も、
確実に下落して行くのは間違いないのではないでしょうか。
ではなぜこのような状況になったのか、ちょっと振り返って見ましょう。 今年 4月 11日に
「目で見るサブ・プライム問題」というタイトルで記事アップしたことを記憶していらっしゃる方も
多いと思います。 米国内で不良住宅ローン貸し出し (一定年限が経過した後、金利が大きく
引き上げられる住宅ローンなど) が急増。 払いきれなくなった個人住宅ローンの借り手が
住宅を担保に取られ、虫食い状態となった米国コロラド州、デンバー市の一部です ↓ 。
住宅を担保に取られ、虫食い状態となった米国コロラド州、デンバー市の一部です ↓ 。
この不良貸出ローンの残高を、証券化した金融商品が支払い不履行で劣化。 証券価格の
急落や買い手不在となったため、これら金融商品を抱え込んだ投資家や証券会社の財務内容が
急速に悪化。
急落や買い手不在となったため、これら金融商品を抱え込んだ投資家や証券会社の財務内容が
急速に悪化。
このあたりの詳しい経緯とその金融商品の内容は説明が長くなることと、他に詳しいWebがたくさん
ありますので割愛させていただきますが、では現在 世の中はどうなっているのでしょうか。
ここから先は、現在の目で見る世界の金融・商品市場の動きです。
まず 5月 30日に JPモルガン・チェース銀行に買収された、全米第 5位のベアー・スターンズ
証券会社の財務内容悪化から始まりました。
そして 9月 15日、米国大手証券の一つである、リーマン・ブラザース証券会社の会社更生法
適用申請 ( Chapter 7 ではなく Chapter 11 適用でした )。
今年のリーマン・ブラザース・ホールディング社の、株価推移です。 現在同社の株価は、
なんと 10セント台の その価値ほぼゼロとなっています。
( Lehman Brothers Holding Co. 2007.11.01 ~ 2008.09.30 株価推移)
なんと 10セント台の その価値ほぼゼロとなっています。
( Lehman Brothers Holding Co. 2007.11.01 ~ 2008.09.30 株価推移)
その 2日後の 9月 16日、米国大手保険会社である AIG が政府に増資救済を要請。 9月17日、
米国連銀は最大850億ドル (約 8兆 7,600万円 ) の融資を決定。 金融市場は一時安定化した
方向に向かいましたが、同社の株価は未だ低空飛行。 過去一年間の AIG社株価推移です。
一方商品市場では、上記動きと重なるかのように、春先からエタノール需要で上昇トレンドを
描いていた、トウモロコシ先物価格が夏前から下落に転じ....
描いていた、トウモロコシ先物価格が夏前から下落に転じ....
同じ穀物先物価格に含まれる、小麦先物価格 も同時期から下落トレンドに突入。
同様に金価格も下落を続けましたが、いざというときの財産保全として使えるため、一時反発。
ただ 「 Cash is King = まさかの時には現金頼み 」 のことわざ どおり、その後金価格も
下げ続けています。
そして原油先物価格も同様の動き。 ここまで各商品価格が下落を続けると、原油先物も
下落トーンに拍車がかかり 大きく後退。 ついに今年上昇した価値であったバブルの価値を、
ほとんど全て吐き出してしまうという、強烈な推移を示しています。
まさに「落ちてくるナイフを掴むな ! 」 の実践です。
その後火の粉は、欧州金融市場に飛び火。 せっかくオーストラリア準備銀行が基準金利を
7.0 % から 6.0 % へと、予想もしない大きな緩和措置を採ってくれたものの、今日も英国系
某大手銀行の財務の困難の噂が流れたり、アイスランド国内の市中銀行の全てが、
国の管理下に入るといった状況で、欧州時間の著名銀行の株価は、再び急落、
世界各国の景気後退よりも、メルト・ダウンによる一連の金融・商品市場のパニック売りは
まだまだ続きそうな予感。 さすがに原油価格は年内 1バレル 50ドルに達することはないと
思いますが、原油価格は今年の安値を更新するのではないでしょうか。
日本は大丈夫か ?
次々と判明する世界の金融機関の混乱。 自分の生活環境において今年は小さな出来事
でしょうか。 ただ来年早々、結構深刻な問題になるかも知れません。
いやはや、人ごとでは無くなってきたようです。
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