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ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。  ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
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Posted by - 2024.04.19,Fri
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Posted by フラン - 2005.03.11,Fri

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いつまで経っても日本の某社リコール問題は留まるところを知りませんが、2月 2日の
経済ニュース、
ブルンバーグ社はフォード社およびエクスプローラータイヤ・バースト事故に関し、
かなり深刻で
気になる記事を掲載しています。

恐らく EXに乗っていらっしゃる皆さんすべてがご承知だと思いますが、1990年代後半
からファイア・
ストーン社タイヤ・バースト事故と、横転しやすいエクスプローラーの設計
そのものが社会問題と
なりました。 これらの横転事故に関し、現在多くの訴訟が持ち上がっており、来週月曜日の
2月 7日から
24件以上審理が開始される予定ですが、フォード社のエンジニア宣誓証言や大量の
社内
機密資料が証拠に採用されており、それをブルンバーグ社がすっぱ抜いた記事 を出しています。

7ページに渡るかなりの長文記事で全部をご紹介するのは難しいですが、個人的に
省いて良いと
思った箇所は割愛しながらも、出来る限り原文に沿って 2日間に渡り
ご紹介させて頂きます。 
そのタイトルは、

「社内報告書、フォード社エンジニア SUV死亡リスクを警告」

フォード・モーター社は SUVであるエクスプローラーの横転と死亡事故を防ぐために
そのデザインの
変更を提唱したエンジニアの声を無視した。
1993年フォード社のエンジニアである J Cheng技師と J Li技師が、「横転による損傷を
防ぐために
エクスプローラーの屋根部分の補強を申し出た」と記録されている。 
しかしながら2003年の法廷
宣誓証言で、同社エンジニアの一人であるの C Brewer
スーパー・バイザーは、「フォード社は米国
政府からなんら指示がなかったために、
その補強はなされなかった」と述べている。

1999年、フォード・ベネズエラのエンジニアは、「サスペンションの不都合による
エクスプローラーの
横転事故で、少なくとも 9人の死傷事故を起こした」とし、その 3年前に
「ショック・アブソーバーを
ホィール側に移行することで解決可能」とした報告書を提出した
ものの、同社は一切の変更を
行わなかった。 フォード社を提訴している弁護人はブルンバーグ・ニュース社が入手した資料を、
500件にも上るエクスプローラー事故にかかる訴訟で利用しており、関係者は、安全に対する
リスクよりも利益を重視した同社の方針は、やがて今後の販売にも影響するで
あろうとしている。

一方のフォード社の顧問弁護士は、「これらエンジニアのアドバイスに従わなかったのは、
フォード社が
誠実な行動を取らなかったということでもなく、さらに間違いであるとは
言えない」とコメントしている。
これら訴訟は 2000-1年にわたるブリジストン社ファイアストーン・ブランドで、
タイヤ破損による横転
事故の事故調査における一部余震とされており、ファィア・ストーン・
タイヤのバースト事故リコール後に
公表された数千ページに渡る社内文書の一部が
訴訟に持ち込まれるようだ。

2003年からフォード・エクスプローラーの販売は低下する一方と社内販売報告書は
伝えている。
2003年に 37万3118台を記録した米国内販売総数は、2004年通年で
33万 9,333台と、前年比
9.1 % の減少。ちなみに 2003年の販売台数は前年比 14.0 %の
減少となっている。

ただ現行モデルは横転の確率がかなり低くなっており、シボレー・ブレィザー、ジープ・
グランド・
チェロキーなどよりも低いことが全米ハイウェイ安全局 (NHTSA)の 1994-2001年の
テストで
示されている。 2003年、SUV車横転事故による死傷の 63 %がシート・ベルト不装着によって
引き
起こされたと NHTSAは述べている。

とはいうものの関係者の中には、フォード社は販売を行う前にすでに横転テストを中止
してしまって
いたと述べている。 T Baughmanフォード・トラックエンジニア・ディレクターは
2000年 12月の法廷
宣誓証言で、レンジャー・ピックアップ・トラックのテスト中に事故が
起こったため、1990年半ば頃、
横転テストは中止したと証言。 2004年 11月にはフォード・デザイン・エンジニアである W Ballad
技師が、クラッシュ
テストによりシートベルトがどう働くかは試験するものの、横転を想定したテストは
実施していないと証言している。 「シートベルトが車のロールに対してどのように反応するかは多くの
結果を残すものの、大規模の横転は滅多になく、繰り返し起こることでもない」と述べている。

ただフォード社は他メーカーと同様のスタンダードなテストとして、横転などのテストを
現在
コンピュータ・シミュレーションで実施しているとしているが、消費者団体からは、
それがユーザーに
とって最良の方法かどうかとの声もある。 いくら良いシミュレーションを
作ったとしてもテスト担当者は
それが本当に理解できるのかどうかとの疑問を投げかけている。

内部資料によると、1990年 最初のエクスプローラーの販売が開始になったが、前年に
同社
エンジニアが安定性強化のために車幅を 2インチ広げることを提唱。 ただ時すでに遅く、
車の
マーケッティングと 5億ドルに及ぶ投資回収が困難であったことで、結局その設計
変更はなされ
なかったとされている。 2002年型モデル 4ドア車からエクスプローラーは幅が広くなったものの、
2ドア車は当時の
ままの状況で変更されなかった。 

さらにエクスプローラーの販売がもたらす利益も、内部資料で明らかになっている。 
1990-1997年、フォード社は EXの販売だけで、なんと 134億ドル ( 1兆 4280億円)もの利益を
稼ぎ出したと内部資料が語っている。 皮肉にもそれだけ売れた車の反動が、
やがてファイァ・
ストーンタイヤのトレッド分離バースト事故にも繋がっていき、米国連邦
政府の調査によると
ハイウェイで少なくとも 271件の死亡事故の因果関係にあるという。

                                  *** 次ページへ続く → ***

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