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ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。  ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
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Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by フラン - 2005.03.17,Thu


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    昨日 3月 16日の OPEC総会で 100万バレルの増産が
    決まったにもかかわらず、原油
価格が再び急上昇、
    昨日のニューヨーク先物市場で 1バレル高値 56.69ドル
    と、2004年
10月27日に記録した 55.67ドルの史上最高
    値をあっさりと更新してしまいました。

    やはり中国・インドの経済活動が衰えを見せないことと、
    米国内の石油精製がフル稼働と
なっており、需要に
    追いついていないこと。米国東部に再び寒波が襲来し、
    灯油不足を
招いたことなどが原油高の主要因となって
    いるものの、当面世界中で油不足の一年となる
可能性が
    高そうです。

    私のようなサンデー・ドライバーはある程度の抑制で
    乗り切ることが可能でしょうが、
毎日車をお使いになって
    いらっしゃる方にとってはまた頭痛の種が増えたかも
    しれません。


 
米国ではもっとはっきりとした現象が現れています。昨年から続いたガソリン価格の
急上昇を背景に、
中・大型トラック並びに SUVの販売が大幅に落ち込み、クロス・オーバー・
モデルとなったフォード・
フリー・スタイルやトヨタ・プリウスなどへの乗換えが続出。 
一説によるとプリウスの納車は半年
以上かかるほどのオーダーが入っているとのこと。

その反面米国自動車企業が得意としていた大型車は 2ヶ月連続の大幅販売下落で
見るも無残な姿。 
ユーザーの声として最も多いのが、SUVは今でもほしい車ではあるが
ガソリン消費量を考えると
背に腹は変えられず、燃費のいい車を選択せざるを得ない
ところまで来ているとの感想を出して
います。

1990年代初期、クライスラーがジープ・グランド・チェロキーの発表でSUVブームの走りを
作り、
その後 2ndのエクスプローラーで大爆発。 21世紀への変わり目をピークとして、今ではミニバンが
主流。
2月のフルサイズ SUVの販売台数は 前年同月比 21%も減少し、1月との比較では
なんと 31%の
急低下。 これは各社の販売戦略にも大きな影響を及ぼしており、これまで新車を展示してから
実際に販売に至るまで平均66日の日数がかかっていたのが、今年に入ってからは 84日に延びて
いるといいます ( ケーキだったらとっくに干からびていますよね ) 。

GMの関係者はすでに大型 SUVのブームはピークを過ぎ、数年かかっても販売は回復
しないとの
見解を出しています。 それを象徴するかのようにシェビー・タホは前年同月比 30%の落ち込みと
なり、
トレイル・ブレーザーは 35%減。サバーバンは 38%、エンボイに至っては実に 44 %もの
販売減という惨憺たる有様。 さらにハマーの広告は環境団体から
痛烈な批判を浴び、子供にも
悪いと
まるでポルノ映画と同等の扱いになっているとのこと。

これらの影響が GM社そのものの収益をも圧迫。ついに同社は昨日今年1-3月の
損益が1992年
以来最大の赤字に落ち込むと発表。 企業の格付けも下がり、株価も
14 %の急落を見せ、
ブラック・マンデー以来の下げを演じることになりました。

フォード社もしかり。 60ヶ月の0%ローン金利と 3000ドルのキャッシュ・バックを
撒き餌にしても、
エクスペディションの売れ行きは今年二ヶ月で実に24 % の落ち込み、エクスプローラーも 21% 
販売減。 この基幹工場であるケンタッキー・ルイスビル工場では2月に 1週間生産を止め、在庫
調整に走っています。

おまけにクライスラー社は3rd世代のグランド・チェロキーを発表したばかりにもかかわらず、
売れ
行きは 7%減。ガソリン食いの SUVは新型モデルであろうが見向きもされなくなって
きたようです。

ところが不思議なことにダッチ・デュランゴは 22 %の販売増。その他新しく作られている
日本車
メーカーのトラックも販売は好調で、トヨタのフルサイズトラックであるタンドラは前月比 49 % もの
伸びを示し、ニッサン・チタンもすこぶる好調な売れ行きとのこと。 

最近のトラック、SUVユーザーは、家族がいてガソリン価格上昇が直ちに影響する
ファミリー層が
撤退し、若者のみがその主要購買層に移っているのが要因かもしれません。
さらに大型 SUVを避け、ハイブリッド車に乗換えを薦めるような法案が米国議会下院を
先週通過
しています。 題して「日本車を買おう」法案。

米国のハイウェイには一定以上の乗員を乗せた車だけが使える「カープール – 相乗り」
車線という
専用レーンがあり、白い線で囲ってあります。 ドライバーのみの車は絶対
利用出来ず、通報された
場合罰金を取られるという相乗り車とバス優先道です。
ところが 1ガロン当たり最低 45マイル以上走行できるハイブリッド・カーはひとり
乗車でもこの
カープール・レーンを使用可能との法案が 3月10日に下院で承認されました。
残るは上院と大統領の承認が必要ではありますが....、

この 45マイル以上走行可能である車は世界でたった 3車種だけ。 周知の事実と
なっている
トヨタ・プリウスと、ホンダ・シビック・ハイブリッドおよび同社インサイトのみ。 かの SUVの中では
売れているフォード・エスケープ・ハイブリッドはガロンあたり 31マイルであるため、この法案の
基準外となっています。 まさに日本車を買いましょう法案まで出来上がりつつある中、ガソリン
価格急騰で
家計も圧迫、空いた道も走れない SUVは週末の娯楽道具としか使えなくなって
しまい
そうな状況。

このようなトヨタ・ホンダ、およびフォード社のハイブリッド仕様は昨年米国で
8万 1200台の販売と
なりましたが、今年は約 20万台に迫る勢いとなっています。

++++++++++


ガソリンが 1リットル 200円になる前に、いっそのことプリウスでも買っちゃいましょうか。
都筑の集まりは、「ワシの車はリッター 50キロ以上走るんだ」、なんてことが
話題に
なったりして.....。
寒さよりも懐が身に染みる今日この頃..。

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