忍者ブログ
ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。  ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
[355] [356] [354] [353] [352] [351] [350] [349] [348] [344] [338
Posted by - 2024.04.26,Fri
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by フラン - 2008.08.13,Wed

自分のBlog を管理していらっしゃる方は お分かりいただけると思いますが、「投稿」ボタンを押す時って
ある種の緊張感もありますし、さりとてこれで良いのかという 多少の後悔の念が常に生じます。
今日はその思いを無視して、徒然な文章になることをお許し下さい。
 
 
こと書籍に関して言えば、人それぞれ思考が違うため それを誰かにお勧めしようという気持ちは
あまり持たないのですが、一つだけ本をご紹介させていただければと思っています。
特に今ペットを飼っていらっしゃる方へお薦めしたい本なのですが、おそらく車に関する本以外の
ご紹介は、今日をもって最初で最後になるのではないかと....。
 

光文社文庫、「犬にどこまで日本語が理解できるか」  著者: 日本ペンクラブ編  495円
20080813_My_Friend.jpg


 






























書き始めると きっと長くなりますので、簡潔にご紹介出来ればと思っています。
ワンコをお飼いでいらっしゃらない方には押しつけがましくなりますが、この文庫本 通勤地下鉄の中で
読んでいても 涙が止めどなく溢れ、先に進めなくなるような短編集の連続です。 
 

話は少し変わり、我が家のお盆に関することです。 
この Blog の管理人の名前は 「フラン」 。 どこかカブれたようなHNかもしれませんが、
軽く受け流してやって下さい。 このフランというニック・ネーム、自分の過去を振り返ってみれば、
これまで一緒に過ごしたワンコの名前を世襲しています。
 
 
私の Blog に訪れて頂いている方は、ある節目で必ずワンコの写真をアップしていることに
すでにお気付きかと思います。 
このトイ・プードル、名前は「ユーロ」と言い、我が家で一緒に生活する
ワンコ第二世です。
 
「二世と言うことは、その前に誰か居たの ? 」との事になりますが、おっしゃるとおりです。
我々家族のそばに 7年半、しっかりと居てくれました。 ただ儚くもある病気で、昨年 6月 24日に
星になってしまいました。 その相棒の名前は、今私の HN である 「 フラン 」 でした。
 

ちょうど欧州の通貨統合が実現する1999年、ひょんなきっかけでトイ・プードルと出会いました。 
フランス、もしくはドイツが起源のワンコということでしたので、フランスの通貨であるフレンチ・フランを
拝借し、フランと名付けました。 それが偶然かどうかは分かりませんが、実体験をするときがありました。

2001年 12月 10日 出張でパリに行ったとき、支払いは全てフレンチ・フランでした。 ところが
帰国する 12月 20日、通貨表示が全てユーロに変わっていました。 翌年から新しいユーロ通貨
が流通するどさくさの 11日前です。 ホテルからシャルル・ドゴール空港までタクシーを利用したとき、
メーターはすでにユーロ表示にもかかわらず、タクシー・
ドライバーは逆換算表を用い フレンチ・フランでの
料金請求です。 私もドライバーも通貨換算で頭が混乱しているとき、我が家の前犬 フランが意識の遠くに
現れ、「落ち着け」と囁いてくれた記憶が鮮明に残っています。 まさかこんな場面でワンコを思い出すとは、
「歴史の流れの中にしっかりと登場してくれるのだなぁ」と、意外な関心を持ったものです。
 
 
翌年欧州主要諸国の通貨が統合され、欧州各国の通貨呼称は、全て「ユーロ」に変わってしまいました。
そして月日は流れ、昨年 6月我が家の中心で頑張っていたフランが安らかに目を閉じたとき、
走馬燈のように彼の残像が追っかけてきました。 
結構きつい日々の連続で、今でも鮮明に思い出すことばかりです。

 
気持ちも萎え悶々と週末を送っていたとき 気遣ってくれたのでしょうか、ヨメが「お台場の
ペット・ショップに行ってみようか」との囁きに、あまり気乗りしないものの渋々同意。
かなりの時間そこで時間を費やしたにもかかわらず、気持ちは落ち込んだままでした。 
帰る間際にもう一回だけ見て回ろうと思いケージを覗き込んでいると、こんもりとそびえた
ペーパー・ダストの後ろに、なにやらごそごそ動く物体を発見。
 
グレー・カラー毛並みのトイ・プードルがヨタヨタとしながらも、こちらを睨み付けています。
もうお解りですよね。 今アップしている Blog の写真に時々顔を出す、毛の色がフランと同じ
グレーの「ユーロ」でした。 

時は去り、フレンチ・フランは通貨統合で消滅し、今はユーロになってしまいました。
その時間の流れと平行し、家族と一緒に過ごした フラン は星になり、今はやんちゃな ユーロ  が
大活躍してくれています。 小さな通貨統合が、昨年我が家にも訪れたようです。
でも扉の向こうから、ひょこっとフランが現れてくるような、そんな気持ちが未だ抜け切れて
いないのも事実です。
 
 
ワンコに限らずペットを飼っていらっしゃる方は、おそらく同じ答えをされると思います。
「 犬にどこまで日本語を理解できるか 」 との質問に対し、皆さんがこう答えられると思います。
「 犬は日本語を完全に理解することができる動物」 だと....。
 
 
彼を忘れることが出来ないため、長い間家族として共にした、かってのフラン を HN にしました。 
時々フランのことを思い出し、ヨメ共々感傷に浸ることもありますが、これはこれでええもんです。
本屋でふと手に取った 、「犬にどこまで日本語が理解できるか」、覚悟しないと次のページに
進むことが出来ないほどの良い短編が詰まった本です。
 
 
お盆の最中、ヨメと二人で振り返った一年前の思い出です。

 
PR
Comments
もうすでに
ご紹介の本ぜひ読んで見たいですが、
フランさんのブログ読ませていただいて
すでに目頭が熱くなってしまいました。
自分もかれこれ15年以上前学生のころ
飼っていた犬の写真いまだに寝室に
張ってあります。
Posted by 173 - 2008.08.14,Thu 09:54:50 / Edit
ご無沙汰しております
大変ご無沙汰いたしております。
フランさん並びご家族の方々もお元気そうで何よりです。

フラン君のことは 風の便りに聞きまた。正直 他人事とは思えませんでした。
しかし新たなご家族 ユーロ君が加わり、またNewCarも加わったことで 日々の充実ぶりがかいまみれ嬉しく思っておりました。

ご存知かも知れませんが、6月8日我が家の次男坊(ボブ)がこの世を去りました。
彼が亡くなってから改めて彼の存在の大きさを思い知らされております。
今回ご紹介の本、早速買わせていただきます。

そして我がEXも10月に2度目の車検を迎えようとしております。
いたって元気な心臓のようなので、 とうぶんの間は面倒みる?見てもらう事にしました。

フランさんのBlogは前々から拝見しており、人を引き付ける文章力あるお方と改めて尊敬しておりました。
これからもご迷惑でなければ、そ~っとお邪魔しさせていただこうかと思っております。

また、今後どこぞでお見かけするかも知れませんが、その時は敬意をもって挨拶させて頂きますので、宜しくお願い致します。

長文お許し下さい。。。









Posted by BOBLEO - 2008.08.14,Thu 11:20:00 / Edit
日常が普通に流れていると、
結構気が付かないものかも知れません。
173さん、素敵なコメントを頂きまして大変ありがとうございます。

人間というか私も勝手なもので、ドアを開けると共に足にまとわり付くワンコに対し、
時に「勘弁してくれ」との意識があったことは事実です。
居なくなったあと、自分の接し方にに悔やむことばかり。
夜一緒に散歩したコースを、リードを握りしめながら一人ぐるりと廻る日々が結構続きましたです。

今ご一緒に暮らしていらっしゃる柴犬は、さくらちゃんでしたよね。
173さんの相棒、恐らく自分のわがままを、一番聞いてくれる相棒だと思います。
彼女との良い時間を、一杯作ってあげて下さいね。 
ワンコは give and take を一番判かっている、最高の友達なのではないでしょうか。
 
Posted by フラン - URL 2008.08.14,Thu 19:49:30 / Edit
お声掛けを頂き、大変ありがとうございます

ボブレオさん、超ご無沙汰しています。

お元気だったでしょうか ?  と述べつつ、ボブ君のことは充分に存じ上げていました。

それ以上に、寂れた寒村のような私のブログへのお声がけ、大変ありがとうございます。

2007年は私にとって、仕事も私生活も大きな転機になった一年だったかも知れません。

気まま時間を楽しみ、ヨメと長時間語り合いながらもワンコとのさよならと、また新たな出会い。
平行して視野の高い車から、最も低い車への変更。
記憶は山ほどありながら、それを少ししか生かせなかった自分を、今では歯がゆく感じています。

ボブ君、残念です。 片腕がいなくなって初めて、自分の存在に気が付くのでしょうね。
ボブレオさんと同じ時間軸に生きた者として、なにも言えなくなってしまいます。

いつかどこかでお会いする機会があれば、一言お声がけをさせて下さいね。
「ご家族様はもちろん、ボブレオさん お元気でしたか ? 」

密かにではなく、バンバンここに来て下さいね。 カキコを頂けることは、本当に大歓迎です。
 
だってボブレオさんと過ごした時間は、ハンパじゃないですものね !
Posted by フラン - URL 2008.08.14,Thu 20:21:59 / Edit
ありがとうございます
フランさん
暖かいお言葉、誠にありがとうございます。
昨日いろいろなこと思い出していました。お盆ということもあり、逝ってしまったワンのことや、仕事のこと、そして友達のこと、現状置かれている自分のこと・・・
人間冷静になって過去や現状を振り返ってみると、いろんな過ちや失敗に気付くものですね。。。
でも、失敗を繰り返さない学習能力を備え持っているのもまた人間だとわかりました。

昨日、一歩大人に近づけたような気がした一日でした。

再開を楽しみにしています。

Ps.私も家族も 相変わらず元気でやっております!!

ありがとうございました
Posted by ボブレオ - 2008.08.15,Fri 10:28:10 / Edit
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
Profile
HN:
フラン
性別:
非公開
自己紹介:
よう来てくれはりました !
Calendar
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
Comments
TrackBack
Counter
Others
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]