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ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。  ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
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Posted by - 2018.10.20,Sat
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Posted by フラン - 2008.09.02,Tue

今日はびっくりの一日であったかも知れません。

政局のごたごたが表面化した割りには株価もしっかり 円も堅調で、拍子抜けするような光景と
なったというのが現状でしょうか。 ところが原油先物市場では、とんでもない光景が見受けられました。
なんと WTI (米国産標準原油) 先物価格が、底を抜けたような急落を演じてしまいました。

下記は過去 5日間の WTI 原油先物価格限月チャートです。 また Bloomberg社からお借りしています。
1バレル当たり 116ドル ~ 118ドルで推移していた原油先物価格が、日本時間午後 6時過ぎには106ドルを
割り込むという、急落に近い推移となってしまいました。 
今年 7月に記録した 1バレル 147.27ドルから比べると、39 % 以上の下落です。 先週金曜日の
引け値である 115.46ドルから比べても、一日で 約 9.0 % 以上の下げを演じています。



20080902_GIP.jpg

                                                 出所: Bloomberg 社

これにはちょっとした布石があり、原油先物を購入した投資家の目論見が見事にはずれたようです。

米国全体というより米国南部と中南米地域のメキシコ湾では、先週から今週にかけて、 「グスタフ」という
ハリケーンに見舞われてしまいました。 ただこのグスタフ、当初甚大なる被害を及ぼすと言われて
おきながら、その強さを表すカテゴリーが 4  (カテゴリー 5が最大) であったったにも拘わらず、
いつのまにかカテゴリー 2 に変わり、熱帯低気圧となってしまいました。 

メキシコ湾岸で原油産出をしているオイル・シールドを張り巡している各会社は、その設備を停止するも、
あまりに勢力の弱いグスタフの通過に拍子抜け。 「全面操業再開には今週末には可能」と短期間での
回復を宣言したため、さあ大変。
さらに IEA (国際エネルギー機構) 加盟国が、「グスタフの影響で原油産出に被害が増大した場合、
SPR (戦略石油備蓄) の放出もありうる」としたことで、市場は弱気が台頭して先週金曜日の取引が
終了しました。

ところが米国にとって時期悪し。 今週月曜日の 9月 01日、 Labor Day で全面祝日で動けない
状態が続いていたのです。 
そこに降って沸いたようなハリケーン 「グスタフ」 の最小被害状況。 原油先物市場の買い手は
2005年 メキシコ湾岸の石油設備に壊滅的被害を与えたハリケーン 「カトリーヌ」 と同じ惨状を想像し、
原油先物のロング・ポジションを維持。 しかしながらハリケーンの被害が最小限に留まったため、
原油先物夜間取引 (東京時間夕刻) で売りが嵩み、心理的抵抗線であった 110ドルを割り込んだことで
ストップ・ロスの売りがかかり、一気に下落して行ったというのが真相でしょうか。


さらに本日はオーストラリア準備銀行が基準金利を 25 bp 引き下げ、7.0 % へと誘導しました。
実に 6年と 9ヶ月続いた景気成長の後退です。 これで資源国通貨であるオーストラリア・ドルが急落。
その資源最前線となるる原油価格にとって、これまた痛いニュースとなりました。


まだあります。 韓国ウォンの大幅下落。 これは英国 Times紙が記事にしたのですが、「 韓国政府
(韓国中銀) がサブ・プライム問題で毀損した金融商品 ( FNMAや FHLMC の固定利付債) を大量に
保有し、売るに売れなくなっている。 韓国ウォンの介入資金がなくなりつつあり、7月に約 200億
米ドルを使って韓国ウォンを買い支えたにも拘わらずその効果はほとんどなく、今後の手段が
限定的になる 」 と報じたこと (その後韓国中銀と政府は、この記事内容を全面否定) で、
将来の経済環境の悪化を連想。 さらにオリンピック後の中国の景気後退などなど。

日本の内閣宰相交代による景気低迷に加え、OECD (経済開発協力機構) が先ほど発表した
主要各国の経済成長見通しは、全て後ろ向きです。 英国に至っては、今年第 4四半期、先進国で
唯一の - 0.4 % のマイナス成長。 日本の GDP は当初予測の + 1.7 % から + 1.2 % へと
下方修正。 米国の成長率も今年 + 1.8 %、欧州域内も当初見通しの + 1.7 % から + 1.3 % へと
同じく下方修正です。 G-7 全体の今年の成長率予測は、わずか + 1.4 % 。
世界各国の経済が疲弊し始めている最中、原油の消費は今後低下すると見て良いのでは。


さてこれで原油価格が再び上昇するのでしょうか。
先進主要国の経済成長が低迷し、中国経済もオリンピック終了前から景気は頭打ち。 資源国である
カナダやオーストラリアの通貨は売られ、次期通貨統合国であるポーランドなどは、インフレとミサイル
配備でロシアの脅威がさらに充満。 言わずと知れた米国はサブ・プライム問題がますます悪化。 
英国の景気はすでに後退。 ドイツは国内第 2位と 3位であるコメルツ銀行とドレスナー銀行の
合併話がスタートしたばかりで、まるでバブル崩壊後の 混乱した日本のようです。


9月 9日に OPEC総会が予定されています。 イランは減産を強く求めていますが、協調路線を
取り始めたリビアから 早々と、「 なにも決まらないであろう、増産もないし さりとて減産も..」 との
コメントが流れています。 チャベス・ベネズエラ大統領のことは考えないこととして、OPEC各諸国も
ある面 一種の迷路に陥り始めたのかも知れません。


世界の原油価格、まだ下に行きそうです (あくまでも個人的想像ですが) 。 特に 1バレル 100ドルを
割り込むのであれば、心理的要因で、更なる売りが加速するかも知れません。


原油価格が急上昇している今年初夏、日本の石油元売り会社は毎月 リッター当たり 10円以上の
値上げでお答え頂きました。 8月は原油価格が下がっているにも拘わらず、またまた値上げの意思表示。
ここまで原油価格も下がっており、円の水準もブレがありません。
さっ 石油元売り各社はきっちり、ガソリン価格の大幅値下げをしてくれるのでしょうか。


最後に今年一年間の、原油先物価格推移のグラフを載せておきますね。 
原油価格は、こんなに下がっています。  今年 7月に記録した、1バレル当たり 147.27ドルから
39 % 以上も下落している 9月です。  石油各社に企業の社会貢献という言葉、存在していますかねぇ。

(大変恐縮ですが、チャートは また Bloomberg 社からお借りしています )


20080902_GPC.jpg

                                        出所: Bloomberg 社

さて日本の石油元売り会社におけるガソリン価格の大幅値下げは、10月 ? それとも来年でしょうか。
関心事はただ一つ。 リッター当たり、早く 150 円を下回ってくれることだけなんですよネ。


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