2008年 10月、米国内 ポルシェ車販売台数 その 1

金融･自動車産業の環境が冷え込む中、9月 25日からデリバリーが始まった 997後期モデル。

10月はその販売の最初の月でしたが、やはり苦戦を強いられているのでしょうか。もう一段の

台数の伸びが見られていないようです。　やはり先が読めない経済情勢に、各ユーザーは

慎重な姿勢をとっているように思えます。

　　　　　　　


 

それに加えてSUVの宿命、燃費の悪いカイエン･シリーズと来年春に MC を控えたボクスター／

ケイマンの販売台数が大きく低迷。　結局 911モデルの販売台数の伸び悩みを加え、

10月 米国市場におけるポルシェ・全モデルの販売台数は 1,427台。　昨年 10月の 2,862台を

▲ 50.1 % 下回るという、前年同月の販売台数の半減という結果になってしまいました。

 

 

10月の米国内 ポルシェ車販売台数をモデル別で見てみますと、 ( ) – カッコ内は 2007年10月実績

*　全 ボクスター　　　　　　    80台　　 (　 316台 )　 ▲　74.7 %

*　全 ケイマン　　　　　　　　  73台　　(　　390台 )　 ▲　81.3 %

*　全 911 シリーズ　　 　　 584台　　 (　  972台 )　 ▲　39.9 %　　　　　　　　

*　全 カイエン シリーズ　　 690台　　(  1,184台 )　 ▲　41.7 %

*　合　　　計　　　　　　　  1,427台　　( 2,862 台 )　 ▲　50.1 %

　　　　　去年が良すぎたのか今年が悪過ぎるのか、なんとも言えない数値が並んでしまいました。

 

また今年 1月 ～ 10月のポルシェ車全累計販売台数は 2万 2,503台と、昨年 10月の販売

実績であった2万 9,140台を ▲ 22.8 % 下回っています。　

ただ数値比較のマジックになるかもしれませんが、新しくなった 911カレラおよびカレラ 4の

10月販売台数は、今年 9月比 + 12 % 増となっていることが唯一の救いとなっています。

 

 

このように世界的な景気後退と株式市場の大幅下落を受け、ポルシェ･モデルも売れ行きが鈍化。

ポルシェ社はクリスマス休暇で予定していた年末年始の工場休止を 3日間延長し、ドイツ・シュトゥト

ガルトにあるツッフェンハウゼン工場を、今年 12月 22日 ～ 2009年 1月 9日までシヤット・ダウン

することを前週末に発表しています。

 

さらに今後販売台数の回復が見られない場合、ポルシェ社は、現在フィンランド･バルメット社に

生産委託をしているボクスター・モデルを、ツッフェンハウゼン工場で一部生産する計画も

あるとのこと。

注)　ボクスターおよびケイマン・モデルの全ての生産は、現在バルメット社のみで行われています。

　　　またツッフェンハウゼン工場は、現在 911モデルの生産拠点となっています。

 

上記ポルシェ･モデルの販売減は、逆にこれからオーダーを予定されている方にとって納車時期が

早まる可能性があるかもしれませんね。　納車まで 1ヶ月以内になったりして．．．．、ピザの注文

ではあるまいし、これはちょっと非現実的な考えというのは いうまでもありません。

 

下記は 10月の米国市場におけるポルシェ各モデル販売実績です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

 

- To be continued -