06新型エクスプローラーから、やはり右ハンドルは無くなってしまうと新聞の社会面が報道...。
といっても、ニュージーランドでのことですが....
約一ヶ月半前の 8月6日付け。 ちょっと古い記事になりますが、ニュージーランドの日刊紙
「ザ・ニュージーランド・ヘラルド」新聞が下記のような記事を報じています。
私のように右ハンドルに固守するドライバーにとってはちょっと痛く、考えてしまう内容かもしれません。
[ フォード社は、エクスプローラーを本国のみに投入 ]
世界で最も売れている 4WD車フォード・エクスプローラー、ニュージーランドとオーストラリアの市場から
撤退することになった。
デトロイトにあるフォード本社は、2006年モデルから右ハンドル仕様車を作らないと決定した。
その理由として新規組み立て設備の入れ替えに、膨大なコストがかかるとしている。
またフォード・ニュージーランド社では、豪州および NZだけの販売台数では、整備エンジニアリングの
コストを賄え切れず、米国本社と協議をした結果の結論と述べている。
この決定は米国本社取締役会がコストカットを前面に打ち出した結果であり、巨大 SUVである
エクスカージョンが ピーク時の 2000年に 51,000台の販売を記録したものの、昨年 2004年は
7,000台まで落ち込むという大幅減少に見舞われ、同社SUV車種のラインアップから外された措置と全く
同じ措置である。
エクスプローラーの右ハンドル・モデル自体は近いうち公式に販売ラインから無くなるものの、NZフォード社は
約 6ヶ月間の現右ハンドル・モデルの在庫を確保しているため、引き続き同車の販売、パーツ取替え、
ワランティ・サポートなどは続けると述べている。
1990年初めてデビューした米国製エクスプローラーは、現在まで累計 550万台が生産された。 その頃
米国における全SUV販売台数は 92万 9,000台と全自動車販売台数のわずか 6.6 % であったものが、
2004年における 全SUV販売台数は 480万台に大きく膨れ上がり、全自動車生産台数の実に 27.5 %まで
膨れ上がった。
ニュージーランドでは 1997年からエクスプローラーの輸入が開始され、この8年間で NZフォード・
ディーラーはV-6 4.0 Lと V-8 4.6L の2車種、約 3,500台の販売を記録した。 ただ現在は V-8 のみが
販売されており、価格は 82,500 NZドル (約 635万円 - うわっ、日本以上に高け~っ)。 V-6モデルは
すでに昨年から販売ライン・アップから外れている (販売終了)。と締めくくっている。
[ 後書き ]
ニュージーランド・ヘラルド新聞はニュージーランド内で購買部数 21万部の最も販売高があり、かつ権威
ある新聞です (人口 410万人の同国を考慮すればこの発行部数は立派なもの)。
日本でいう朝日・読売およびディリー・スポーツに相当する新聞が上記記事を載せたということは、
2006年型から間違いなく右ハンドル・エクスプローラーの生産がなくなると考えてよいでしょう。
これから購入をお考えになっていらっしゃる方には、ちょっと気になる記事かもしれません。 フォード・
ジャパンからこの右ハンドル消滅の正式な発表がまだなされていないため うかつな事は言えませんが、
どうしても右の EXを希望される方は、現在発売のエクスクルーシブ限定モデルか 05型定番モデル、
あるいはもうすぐ発売の可能性のあるウィンター・バージョンを買うしか手段がなくなってきたようです。
ただ今後左ハンドルのみの生産になるというのであれば、右ハンドル・モデルを現在お乗りの方に
とっては吉報。 右ハンドルそのものが限定モデルとして扱われてくるようになる可能性が高く、年月の
経過ととともに進む値落ち速度にわずかながらもブレーキがかかりそう。
どちらにせよ、日本でも早期の正式な発表をして欲しいものです。
一方そのデザインとボディ・カラーが妙に気になる GM社のハマー (HUMMER)、エクスプローラーと
ほぼ同じサイズの H3モデルを発売し話題を呼んでいますが、GM社は南アフリカにある同社工場で
2006年から英国へ輸出用に右ハンドルの生産を開始。 販売は 2007年から。 また 2008年からは
ヂーゼル・エンジン搭載車の発売も行うそうです。
この英国輸出モデルが日本にも入ってくるようになったら…。 少し勢力図が変わるかもしれませんね。
やはり自動車産業市場は激動の時代を迎えているようです。
あ~ぁ、右はもうないのねん...。
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