一昨日発表になった自動車販売台数、メーカー各社とも9月の SUV・トラック販売が極度の
落ち込みとなったこともあり、昨日フォード社は再度の販売促進キャンペーンを発表している。
フォード社による従業員割引価格適用の販売期間は昨日 10月 4日で終了。
ハリケーンと原油価格高止まりの後遺症がまだ残っているため、モデル・チェンジ車投入とはいえ、
売り上げの急回復が難しいと読んだのか、早速次の一手を打ち出した。
昨日から 2006年 1月 3日までのロング・ラン・キャンペーン。「2006年型エクスペディション
お買い上げの方に 3,000ドル、デザインが一新された 2006年型エクスプローラーには
2,000ドルのキャッシュ・バック。 さらに低金利ローンも準備」 という再度の割引攻勢を発表。
一層の売り上げ回復を狙うとしている。 ただこれらリベートによる販売促進以前に、2006年型
エクスプローラーは 2005年型と比べ店頭小売価格が 6.8 % 安くなっており、なおかつ燃費も
11パーセント改良されている点である。
全部を含めて考えれば、2005年型の購入費より 10 %以上安く、かつ高性能、高品質の車が
手に入ることになりそうだ。
エクスプローラーは2000年に 44万5,175台を売り上げたのをピークに、その販売台数は下落の一途。
2002年以降、40万台の大台を超えたことは一度も無い。
またフォード社は F-シリーズトラック購入者に 2,000ドル、2006年型フリー・スタイル (ワゴン)、
フォーカス、フュージョン、ファイブ・ハンドレッドには 500ドルをキャッシュ・バックする。
さらに自動車ローンを利用する購入者には 36ヶ月間、2.9 %の低金利を適用。 米国内銀行が大手
企業に貸し出す金利が 6.75 %、住宅ローン金利が 7.0~8.0 %前後である現在、 2.9 %の金利
適用はただ同然レートである。
まだまだ付いてくるものがある。 現行 2005年型モデルの購入者にはキャッシュ・バックもしくは
5年間ゼロ・金利自動車ローン適用の選択が可能とのこと。
まるでジャパ・ネットのようなこの販売攻勢.....。
上記リベートはフォード社が購入者に払い戻す金額であり、車の購入者はさらにディーラーの割引
販売の恩恵を受けることになる。 特に売れ行き不振と日本車勢との競争激化でディーラーの
ディスカウント幅も大きく、CNWマーケティング・リサーチ社の調査によると、9月のリベートと
ディーラー割引を合算した総値引き金額は:-
米 国 内 平 均 3,797ドル (約 43万円)
G M 社 5,277ドル (約 60万円)
フ ォ ー ド 社 4,509ドル (約 51万円)
米国 トヨタ社 2,507ドル (約 28万円)
と、日本車の倍以上の大バーゲン・セール。大丈夫?って思わず呟いてしまう金額になっている。
ところが GM社も負けてはいないようで、やっちゃいました。
来年 1月 3日まで 6年間のゼロ金利自動車ローンを 2005年型モデルのトラックおよびミニバンに
適用し、かつ 5,000ドルをキャッシュ・バック。 2006年型 30モデルにディスカウント販売を適用
するそうだ。 独立戦争の様相を呈して来たようで、 2005年モデル 「大型SUV」 にはなんと
6,000ドルのキャッシュ・バックを実施するとのこと。
この優遇金利よりさらに目立つ販売促進キャンペーンを実施しているのが米国三菱自動車。
「2005年モデルをお買いあげの方には、ガソリン一年分 12,000マイル分プレゼント」。 これは凄い!
12,000マイルと言うことは、19,000km。 まぁ 1,000ドル強のプレゼントであるが、仮に日本で
リッター当たり 10km走るとすれば 24万円か...。 ガソリン価格に違いがあるため一概にはかる
ことは出来ないが、これも出血大サービスのサービスと言える。
ただ 2006年モデルは適用外とのこと。
ところで本日トヨタ自動車はGM社が持っていた富士重工の株式を買い取ったことを発表しました。
その額全株式総数の 8.6 % 。 どこかのファンドのように阪神電鉄の株式を 3割以上買い占めた
こととその意味合いは全く違いますが、気になるニュースの一つです。
勝手な独り言: 「スバル・レガシィ」か「トヨタ・レガシィ」...
どちらにしてもあんまり興味が沸きません...。
ヒロシです.....
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