今日は読んでも退屈なお話。
昨日 1月 20日、フォード社は昨年の
グループ決算を発表しました。
2004年通期では純利益が 34億
9000万ドル (約 3594億 7000万円)
と、前年利益 4億 9500万ドルの
約 7倍の利益を稼ぎ出しました。
ただ 2003年の黒字が小さかったのはフォード社から分離独立した部品会社、ビステオン社の
従業員向け医療保険負担 16億ドルが足を引っぱったため、小幅利益に留まっていました。
昨年第 4四半期 (10-12月)のみ内容をみると、フォード社自体の純利益は1億 0400万ドルの黒字。
自動車部門では税引き前利益が 4億 7000万ドルの赤字となりましたが、それを補うべくフォードの
金融子会社であるフォード・モーター・クレジットが 5億 4300万ドルの黒字と、過去最高の利益を
計上したのが大きく貢献し、前年同期の赤字から黒字へ改善したことが通年の利益に寄与。
米国内自動車販売のシェアは年々落ち込んでおり、昨年のフォード社は 19.6 % と、前年の 20.8 %
からさらに縮小。 過去 30年間で最低の販売シェアとなっています。
同様にゼネラル・モータース社も、1999年に 29.2 %あったシェアも、昨年は 27.5 % へとじり貧。
ちなみに昨年第 4四半期のGM社は、従業員への医療保険コスト負担や欧州での販売不振などが
響き、37 %の減益となっています。
このように米国内自動車会社が年々販売シェアを落としている大きな要因は、日本メーカーの
大型トラックなどの販売攻勢をますます強化し始めたことが大きいのはよく知られたことですが、
興味あるところとして、トヨタ自動車が北米トヨタ・モーター社を通して、同日 20日に行われた
ブッシュ大統領の就任式に 歴史上初めて2万 5000ドル (約 258万円) の献金を行っています。
同就任式には、フォード社が 25万ドル、 GM社が 10万ドルの献金をしていることも事実。
さすが米国の大統領になると儲かるようですね。
ついでと言っては何ですが、販売シェアは落としたものの、フォード社はまずまずの利益が出たと
いうことで、パート・タイム従業員にボーナスの支給を決定。その額 平均で 600ドル。 また正規
従業員へもそこそこのボーナスを今年 3月 9日に支払うとのことです。
(このボーナス支給は米国およびカナダ国内の従業員だけですので、自分の車を買った日本の
営業の方にはタカってあげないで下さいね。)
上記はフォード社、ここ一年の株価です。 (ADVFN社 Webより)。
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