最近「コラボレーション」という言葉がやたら氾濫している。特に異色企業同士が共同で新しい
製品を作ったときなどに必ずこの言葉が出てきており、今や和製カタカナ英語の筆頭を行く単語に
なってしまったのかもしれない。
さて話は大きく変わる。 海外でレストランに入り、ハンバーガーを注文すると自分の持っている
イメージと違い、びっくりするほどボリュームのある皿が運ばれてきた経験をお持ちの方も多い
のではないか。
この上に乗っかっているパンを取り去り、ハンバーガーの中を覗いてみるとハンバーグではなく
フランクフルト・ソーセージが入っていたとすれば、これは米国料理かはたまたドイツ料理なのか。
「さて今夜の料理はどっち!?」なんていう冗談はここまで。
フォード・エクスプローラ「XLT」に乗っていらっしゃる方のみへのお話。
すでにご存知の方には申し訳なしですが、「エクスプローラー XLT」は半分ドイツ車
だったのだ....。
ドイツ・ケルン市 (Cologne)
フランクフルトから鉄道で約 1時間 30分。
人口100万人を超える大都市。
馴染みがない方でもケルン大聖堂は、
中学社会や美術の教科書に写真が
載っていたのをおぼろげながらに覚えて
いらっしゃるのではないか。
またそのほかにケルン市が日本に有名に
なった一つとして、F-1に参戦したトヨタの
本拠地工場(Toyota Motorsport GmbH) が
ある。
そう ここケルン市にはもう一つの有名
自動車メーカー、欧州フォードの大規模
エンジン工場も操業しているのである。
フォード・ケルン工場は 1962年にエンジン
専用工場として操業を開始。 これまでの
43年間 累計でなんと 2,500万機の
エンジン製作を記録し、今年 8月には記念会を開いている。 現在同工場では 57カ国の国籍を
有する 1,500名以上の従業員が一日 3交代制でシフトを組み、6気筒大小型エンジンを一日に
2,200機、年間で約 68万機を製造。
これら 6気筒エンジンはガソリン仕様だけではなく、エタノールなどアルコール対応の V6エンジンを
手がけ、一機完成の所要時間はわずか 3.6時間という。 大規模製造を可能にした欧州フォード・
ケルン工場は、欧州内でも大手輸出エンジン工場の一つに数えられているそうだ。
(余談だが、欧州域内フォード各拠点を効率的に連携するため、自社のジェット機も所有 している)
当初生産が開始されたのは V-4エンジン。それが1987年から V-6へと切り替わり、1999年に改良。
現在のの V-6エンジンの生産となっているが、2007年まで生産を続け、さらに新型エンジンへと
手が加えられるという。
生産しているエンジンタイプは排気量別に分けると数種類に分類されるが、総じて
「V6 ケルン・エンジン」と呼ばれている。 2,000cc台の小型 V-6はモンデオなどの欧州車へ
供給され、そして4.0リッター、V-6エンジンは米国車専用に輸出されている。
もうお分かりでしょう。この工場で生産されている 4.0 V-6 SOHCエンジン、 1,900回転でその
パワーの 90パーセントを発揮し、低トルクを実現。 一方高速走行でもその力を如何なく絞り出す
210馬力の力を持ったこの「ケルン・エンジン 4.0 V-6」は 現在のエクスプローラーXLTの
心臓部として搭載されているのだ。
さらに 2006年型エクスプローラーに搭載された同改良エンジンは、燃費が10~15 % 向上した上に、
静寂性も一段と増しているという。
ケルン 4.0 V-6エンジン
これは2006年型エクスプローラーの V-6
(XLT他) と、V-8 (Eddie他) の形式表。
エンジンの「製造場所(Manufacturing
Location)」 に、V-6は、「ケルン、ジャーマニー
(cologne, Germany)」となっているのを見出す
ことが出来る。
その他にもこの 4.0 V-6はレンジャー、スポーツ・トラック、マウンテニアにも搭載。 また V-6 4.0、
16バルブの同型エンジンは、あのマスタングにも用いられている。
さらに2004年から、「エセックス 4.0 V-6」との呼び名で英国にも輸出開始。このエンジンはランド・
ローバー社のディスカバリーにも供給されている。
これぞまさしく同一企業の異国にまたがるコラボレーション、外観はアメ車、心臓部分である
エンジンはドイツ製。 「Made in Amemany」 と形容してもいいかもしれない。
XLTブランドのエクスプローラー・オーナーの方々、行楽の秋を迎えて各所にツーリングに行かれる
機会も増えてくると思います。
ドイツ → 米国 → そして日本へと地球を 2/3周してきた XLTのエンジン。
高速上でオーディオのスイッチを切り、今一度エンジン音に耳を傾けてみませんか。
いつもとは違った何かを感じるかもしれませんね。
06新型エクスプローラーから、やはり右ハンドルは無くなってしまうと新聞の社会面が報道...。
といっても、ニュージーランドでのことですが....
約一ヶ月半前の 8月6日付け。 ちょっと古い記事になりますが、ニュージーランドの日刊紙
「ザ・ニュージーランド・ヘラルド」新聞が下記のような記事を報じています。
私のように右ハンドルに固守するドライバーにとってはちょっと痛く、考えてしまう内容かもしれません。
[ フォード社は、エクスプローラーを本国のみに投入 ]
世界で最も売れている 4WD車フォード・エクスプローラー、ニュージーランドとオーストラリアの市場から
撤退することになった。
デトロイトにあるフォード本社は、2006年モデルから右ハンドル仕様車を作らないと決定した。
その理由として新規組み立て設備の入れ替えに、膨大なコストがかかるとしている。
またフォード・ニュージーランド社では、豪州および NZだけの販売台数では、整備エンジニアリングの
コストを賄え切れず、米国本社と協議をした結果の結論と述べている。
この決定は米国本社取締役会がコストカットを前面に打ち出した結果であり、巨大 SUVである
エクスカージョンが ピーク時の 2000年に 51,000台の販売を記録したものの、昨年 2004年は
7,000台まで落ち込むという大幅減少に見舞われ、同社SUV車種のラインアップから外された措置と全く
同じ措置である。
エクスプローラーの右ハンドル・モデル自体は近いうち公式に販売ラインから無くなるものの、NZフォード社は
約 6ヶ月間の現右ハンドル・モデルの在庫を確保しているため、引き続き同車の販売、パーツ取替え、
ワランティ・サポートなどは続けると述べている。
1990年初めてデビューした米国製エクスプローラーは、現在まで累計 550万台が生産された。 その頃
米国における全SUV販売台数は 92万 9,000台と全自動車販売台数のわずか 6.6 % であったものが、
2004年における 全SUV販売台数は 480万台に大きく膨れ上がり、全自動車生産台数の実に 27.5 %まで
膨れ上がった。
ニュージーランドでは 1997年からエクスプローラーの輸入が開始され、この8年間で NZフォード・
ディーラーはV-6 4.0 Lと V-8 4.6L の2車種、約 3,500台の販売を記録した。 ただ現在は V-8 のみが
販売されており、価格は 82,500 NZドル (約 635万円 - うわっ、日本以上に高け~っ)。 V-6モデルは
すでに昨年から販売ライン・アップから外れている (販売終了)。と締めくくっている。
[ 後書き ]
ニュージーランド・ヘラルド新聞はニュージーランド内で購買部数 21万部の最も販売高があり、かつ権威
ある新聞です (人口 410万人の同国を考慮すればこの発行部数は立派なもの)。
日本でいう朝日・読売およびディリー・スポーツに相当する新聞が上記記事を載せたということは、
2006年型から間違いなく右ハンドル・エクスプローラーの生産がなくなると考えてよいでしょう。
これから購入をお考えになっていらっしゃる方には、ちょっと気になる記事かもしれません。 フォード・
ジャパンからこの右ハンドル消滅の正式な発表がまだなされていないため うかつな事は言えませんが、
どうしても右の EXを希望される方は、現在発売のエクスクルーシブ限定モデルか 05型定番モデル、
あるいはもうすぐ発売の可能性のあるウィンター・バージョンを買うしか手段がなくなってきたようです。
ただ今後左ハンドルのみの生産になるというのであれば、右ハンドル・モデルを現在お乗りの方に
とっては吉報。 右ハンドルそのものが限定モデルとして扱われてくるようになる可能性が高く、年月の
経過ととともに進む値落ち速度にわずかながらもブレーキがかかりそう。
どちらにせよ、日本でも早期の正式な発表をして欲しいものです。
一方そのデザインとボディ・カラーが妙に気になる GM社のハマー (HUMMER)、エクスプローラーと
ほぼ同じサイズの H3モデルを発売し話題を呼んでいますが、GM社は南アフリカにある同社工場で
2006年から英国へ輸出用に右ハンドルの生産を開始。 販売は 2007年から。 また 2008年からは
ヂーゼル・エンジン搭載車の発売も行うそうです。
この英国輸出モデルが日本にも入ってくるようになったら…。 少し勢力図が変わるかもしれませんね。
やはり自動車産業市場は激動の時代を迎えているようです。
あ~ぁ、右はもうないのねん...。
パトリック・シャボーン氏 (Mr. Patrick Schiavone 46歳)
中国・インドなど、アジアの好景気が続き、世界的な石油需要が毎年旺盛になった 2000年台初期、
原油価格はついに 50ドルを突破。 同時にこれまで北米市場において唯一参入のなかった
大型 SUV・トラック市場に欧米、日本、韓国のメーカーが続々進出。 ビック 3のシェアは毎月
落ち込み、さらにガソリン価格の高騰でトラック・SUV在庫の山と化してしまった。
そんな悪化一方の環境の中、また一人の男がフォード社の中で立ち上がった。
「力強い車を作るんだ、原点に戻ろう! 」……. そしてプロジェクトは始まった。
「♪ ツバメよ~ 高い空から 教えてよ 希望の星を ~ ~」
2006年型フォード・エクスプローラーは、私が描きました !
とういうことで、2002年型、第 3世代のエクスプローラーを描いたJメイズ氏 2月 15日のブログを
ご参照下さい ) の二番煎じではあるが、2006年新型エクスプローラーを描いたのはこの人だ !
パトリック・シャボーン氏 (Mr. Patrick Schiavone 46歳)、
現フォード北米トラック・デザイン・ディレクターおよびフォード車デザイン責任者。
大きな写真はこちらで PDFファイル (4ページのうち 2ページ目) です。
オハイオ州アクロンで生まれたシャボーン氏は、1976年にオハイオ州にある「ウォルシュ・ジェスィット
高校・工業デザイン学部」を卒業。 高校時代にはストリート・レーシングに明け暮れし「やんちゃ」な
少年期を送ったのち、今度は日本でも多くの EX乗りが何かに取り付かれたかのようにはまり込んで
いる車のカスタム化に没頭。 趣味が高じてそれが仕事になったかのようにフォード社に入社し
今年で16年目となる。
これまで主にトラックのフレームなどのデザインを担当してきたが、シャボーン氏が描いた車は数多く、
エクスペディション、リンカーン・ナビゲーター、1994年型マスタング、F-シリーズ・トラックそして
フォーカスと一般量販車のほかに、マイティ F-350トンカ、ハーレー社とのコラボレーションである
F-150、2006年型リンカーン・トラック・マーク LTなど、多種のデザインを手がけた経歴を持っている。
シャボーン氏の名が一段と有名になったのが、 このクラスのベンチ・マークとなった 2004年型
F-150トラックの開発・デザイン・チームのデザイン責任者となり、ベスト・セラーを達成した
ことであった。
2004年型、F-150 トラック ↑
のちにこの 2004年型 F-150は、BMWX3、ダッジ・デュランゴ、ニッサン・アルマダなどを抑え、
「2004年 全米トラック・インテリア・オブ・ザ・イャー」大賞を受賞している。
004年型 F-150 トラック・インテリア ↑
現在は SUV、ピック・アップ・トラック、フル・サイズ・バン、商業トラックやマーキュリー部門の
デザインを監修責任を担当しており、フォード社デザインチームの屋台骨を支える二人の主要
デザイナーの一人。
一人は現在ベスト・セラーを続けている 2005年型マスタングを描いた「 ラリー・エリクソン氏
( Mr. Larry Erickson ) 」であり、もう一つの収益源であるトラック部門を骨太にしたのが
2006年型エクスプローラーを総監修した 「パトリック・シャボーン氏 (Mr. Patrick Schiavone ) 」
なのである。
この F-150のデザインにおいて、シャボーン氏は一つの哲学を持っていた。
「 F-150はフォード社の主食であり、ブランドなのだ。 20年間米国でベスト・セラーとなったこの
車から、デザイン変更に対して会社は数多くの知識をもらった」。
ただシャボーン氏の野望は、単に車のデザインだけに留まらない。 「いかにして売れる車を作る
ことで、フォード社により多くの利益をもたらし、会社そのものを再度復活なければならない。
目指すところは数十億ドルのコストカットとマーケット・シェアの奪還である。 そのために我々の
成し遂げなければならないことは、BMWやメルセデスが一瞬で欧州車と分かるようなスタイルを
していると同じく、我々はアメリカンな車を作ることを目標としている。
海外メーカーに奪われたシェア回復が究極の目標」。 「ターゲットにしたい顧客は壮年層ではなく、
ベビー・ブーマー (1945-55年生まれ)」と述べている。 (2003.05.14)
「私は今がアメリカン・ルーツを見つめ直す時と確信しているが、アメリカンという意味は非常に
複雑な意味を持つと思う。 そのフレーバーを一番持っているのが、ベビー・ブーマの層と考える。
我々は自己のデザインの方向性を考えつつ、自社が発展するように行動する」と、真っ向から海外
メーカーと戦う姿勢を明らかにしている。
「顧客が将来どんな車を買いたいというのではなく、今買いたい車を描きたい。 今後工場から
出てくる車がショー・ルームに飾られるまで、あと数年必要かも知れない。 2008~2009年に私は
そこにいると思う。 自動車のデザインは社会のトレンドに沿ったものになるし、基幹になる年代に
適合するものにしなければならない。 もっとも必要としている年代に合った車を作るのが私の使命。
そうすることによってフォード・ブランドにまた帰ってきてくれるユーザーがきっといると思う」、
としている。
シャボーン氏の考えとして、「米国自動車業界は、何十年にわたり品質の欠如が大きな問題で
あった。 しかし現在は日本車や欧州車とタイマンを張るところまで来ていると確信している。
米国国内では未だフル・サイズ・トラックを望む声が大きい。 このニーズに応えるため、私は
1ガロン当たり 50-60マイルまで燃費の伸びる車を作りたい」と、意欲満々だ。
2002年モデルをデザインした J メイズ氏はアウディ社など欧州自動車会社でのデザイン経験が長く、
その影響で第 3世代のエクスプローラーは欧州フレーバーがかかった、 大人しい中に優雅さを
かもし出したスタイルになっていたように思われる。
その一メンバーとして 2002年型エクスプローラーのデザインに携わったシャボーン氏、今回開発の
責任者となったことで、現行のスタイルを保ちながら、2006年型において現行モデルとの決定的な
違いをそこに取り入れた。 それが彼の言葉に表されている。
* 「強いフォード (tough Ford) を演出したい」
* 「メタル・カラー、これがアメリカンだ。 メッキ部品の多様化に米国を感じてほしい」
* 「外国メーカーより劣っていた品質管理は、すでに対等になった」
* 「フォード・マークは一回り大きくした。 我が社を感じてほしい」
* 「2006年型のエクスプローラーに、従来のエクスプローラーの常識全てを取り入れた。」
* 我々は考えるというより、トライしていく。
* 我々はエクスプローラーを気にしているあなたを、悩ませる人に変えてみたい。
2006年型、エクスプローラー・インテリア
シャボーン氏は自分の造形にクラッシックなデザインを好むと述べている。 ただ彼の「古い概念 」
とは、退職後 気力をなくして毎日を送るおぢさんのようなものではなく、シガー・バーのような
トラディショナル・デザインに囲まれた光景を意識しているそうだ。
シャボーン氏は自らの講演やインタビューなどにおいて、「現在は誰もが品質の高い商品をその場で
手に入れることが出来る。 一人一人がやってみたいと思うことが最も重要なことなのである。
どのようにその車にデザイン的価値、カルチャー、感覚を揚げるのかが自分の使命である」と、
自分の信念とフォード車の未来像を表現している。
これまで何台もの車を描いてきた。 色々なことを考えながら画用紙に車の絵を描く子供の一人
だったかも知れない。 決して優秀なメカニックと思っていないが、
今回の 2006年型エクスプローラーのデザインで表現したかったのは
「 “アメリカン・スピリット” であり、"アメリカン・ルーツ"なのだ 」、と締めくくっている。
[ 独り言 ]
最初06型の EXを見たとき、なんか違和感あるなーって思いました。
でもグリルやルーフ・バーが何故にメッキになったか分かるような気がします。 細部の写真などを
見てみると、しっかりとした作りとますますの電子化になっていますね。 エンジン・操作性・安全性
そして経済性が増した新型エクスプローラー、徐々に魅力が増してきたかもしれません。
右ハンドルがあればなーーーーぁ。
2006年型 新エクスプローラーに搭載される DVD-ナビゲーション・システム、フォード社は米国
パイオニア社 (Pioneer Automotive Technologies Inc)の製品を選んだ。
同社のナビはフォード、リンカンーンおよびマーキュリー・ブランドに設置されることになり、まずは
2006年型 7車種 - エクスプローラー、フリースタイル、ファイブ・ハンドレッド、エクスプローラー・
スポーツ・トラックのフォード 4車種。 モンテゴ、マウンテニアのマーキュリー 2車種。 さらに
リンカーン・ゼファー 1車種から順次拡大されることになる。
この DVD-ナビの性能は、スクリーン・タッチ方法でルート案内、ストリートの読み上げなどを行い、
AM/FM ラジオ、6連 CDチェンジャーさらに MP3システムが組み込まれる予定。 また米国
パイオニア社は北米で初の ナビゲーション・システムを供給する快挙を得、「フォード社専用の
OEM開発となったことにエキサイトしており、GPSを用いた先駆の技術が認められた」と述べている。
またこのオール・イン・ワン・ナビとエンターティメント・システムは必ずオーナーへの利便性、安全性、
さらに快適性を拡大することになるとしている。
システムの特徴は、
* HiFiラジオと DVD-ROMベースの GPSサテライト・ナビゲーション
* 各地域名、道路名などの音声・ガイダンス
* セキュリティー付個人 (自車) 情報管理
* ナビ地図のカバー領域は米国、ハワイ、カナダおよびプエルトリコ。
* タッチ方式 6.5インチ TFTスクリーン
* 自動開閉式による各機能操作
* シリウス・サテライト・ラジオ受信システム
* MP3操作システム
などの性能を持つ。
日本地図システムが入っていないようで、輸入された場合どうなるのでしょうねぇ。
まっパイオニア製なので、解決方法はいくらでもあるっうことで問題ないでしょう。
なかなか使い勝手があるようで、かつ日本用のシステムに変更されるのであれば追加でナビを
買う必要がなくなる可能性もあり、お得感がかなりありますね。 うらやましぃ....。
米国で正式発表され、発売が開始が間近となった 2006年型 新エクスプローラー、日本では現在
売りに出されている 2005年モデルを使いエクスクルーシブ・ブランドで 400台 (ホワイト 100台、
ブラック・カラー 300台) 発売中の台数がさばけたあと、今年の秋真っ只中にウィンター・バージョンが
登場予定。 これが 2005年型の最後の販売となるはずで、恐らく 200~400台がその対象になると
考えられる。順調な消化が見られることになれば今年の 12月には、いよいよ日本に新型 2006年の
上陸となろう。
日本でも既に 2台の 2006年新型エクスプローラーが愛知県名古屋のトレーニング・センターに
届いており、そこで搭載コンピューターの変更、走行実験など、日本向け販売のための試験が
なされている最中である。 ただこの 2台は再び米国に戻りそのデーター取得のために使われるため、
そのまま市場に売りに出されるわけではない。
この作業が本国で完了し、組み立てラインを整えたあといよいよ日本向けに輸出開始となるわけで
あるが、日本での販売は早ければ 12月からが予定の第一候補のようだ。
さらに注目されている右ハンドル仕様であるが、現在のところその予定は立っていないという。
残念なことだ。
当初フォード・ジャパンでは来年からリンカーン・ナビゲーターの輸入を計画していたようであるが、
これも立ち消えになったようだ。 ただ来年米国フォードが新たに作る SUV (ニッサン・
ムラーノ似 ?) の、高付加価値車(販売価格帯は 700~800万円くらいか?) の輸入を検討に入った
ようで、エクスプローラーの中高年購買層をこの新型 SUVに転嫁させようとしているようである。
気になる2006型エクスプローラーの日本での販売価格であるが、下記の米国国内販売価格から
想像してみよう。 現在販売されている 2005年、2006年型XLT およびエディバウァー・ブランドの
日本および米国標準小売希望価格はそれぞれ、
X L T エディバウァー
2005年型 414万円 3万 0,645ドル 488万円 3万 4,745ドル
2006年型 390万円(注1) 2万 8,870ドル 433万円(注2) 3万 0,845ドル
差 額 ▲24万円 ▲ 1,775ドル ▲ 55万円 ▲ 3,900ドル
(注) 米国国内での販売価格は既に決定済み。 日本での2006年モデルの販売価格は、私が
2005年型販売価格からはじいたもので、この近辺が妥当な標準小売推測価格となりそうだ。
みなさんもうお気づきですよね。 2006年新型エクスプローラーは2005年型と比べ最新の設備、
走行性・安全性の向上、パワー強化などが整ったにもかかわらず、米国内販売価格は逆に XLTで
5.8 %、エディバウァーではなんと 3,900ドル ( 11.2 % ) も安くなっています。
現在大半の車メーカーが大排気量、室内拡大を競争しその見返りとして毎年販売価格を引き上げて
いる中、ことフォード社は新型車販売価格引き下げという大胆な行動に出てきた。 これは従業員
対象割引価格などで、車販売価格の引き下げ競争が激化。体力消耗戦となっている米国内自動車
販売において、新たに利益確保をするには最初から競争相手より安い販売価格を設定するという
セールス・ポイントを前面に出したことに起因すると思われます。
1990年のエクスプローラー誕生から累計 550万台販売した同ブランド、一時は米国内道路を
走っている SUVの 5台に 1台がエクスプローラーであったときと比べ、現在は毎月販売台数を
落とすという凋落傾向に歯止めをかける起死回生策として、あえて値下げ価格を設定。 ふたたび
ベスト・セラーの王道を掴むことを目的としたとフォード社広報は語っている。
さてここで新型 2006年モデル購入を予定されている方々には少し厳しい話となるかもしれない。
販売価格が下がったことはもちろん歓迎すべきことなのであるが、フォード社は利益設定を低く
したため (販売台数を増やし、益を稼ぐ戦略) 、値引き幅が小さくなる可能性が大きいようだ。
たとえば現在米国内では 現モデルである 2005年型は在庫いっそうということも含め、4,000ドル
前後のキャッシュ・バックがある (下段表)。 日本でも同 05型はディーラーにもよるが、かなりの
値引き額が飛び出しているという。
ところが 新2006型となるとたとえばエディ・バウァー・モデルの場合、当初の米国内標準店頭販売
価格が 05年型と比べすでに3,900ドルも安く、最初からディスカウント価格となっているため 05型の
値引き後価格とほとんど変わらない。 新型車ということもあり、米国内での当初割引額は最大で
せいぜい 1,000ドル程度の値引きしかないと見込まれている。
これを日本に置き換えれば、10万円程度の値引きしか期待できないかもしれない。
15-20万円の提示を獲得できれば、「よくぞそこまで !」との声が飛び交うことになるのでは…。
ただ最初からリーズナブルな価格設定の車と考えれば、値引きの幅が少なくても十分納得して
買うことの出来る車といえる。
右ハンドルの設定があればさらにいいのだが……。
クリスマス・ソングが流れ、夜イルミネーションに輝く頃、街角を新型エクスプローラーで颯爽と
ハンドルを握るイメージを想像するだけで、なんかこうワクワクするものを感じますね。
(BGMは山下 達郎か ?)
おっと、助手席には大切な彼女を乗せることもお忘れなく。 ええもんやね。
おっと、助手席には監視役の嫁が乗ってくるのを忘れてました。
しゃべり始めると止まらないので早いうちに寝てくれるのであれば、ええもんやね...。
* グレード別 2005年型および 2006年型、エクスプローラー標準販売価格比較
2005年型グレード 2005年型価格 2006年型グレード 2006年型価格と価格差
------------------------------------------ ---------------------------------------------
Explorer XLS $27,810 Explorer XLS $27,175 ( $ - 635 )
Explorer XLT $30,645 Explorer XLT $28,870 ( $ - 1,775 )
Explorer XLT Sport $32,015 Explorer XLT Sport $30,845 ( $ - 1,170 )
Explorer E Bauer $34,745 Explorer E Bauer $30,845 ( $ - 3,900 )
Explorer Limited $35,630 Explorer Limited $33,160 ( $ - 2,470 )
* 上記販売価格は、輸送・納車費込み
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