新マーキュリー・マウンテニア
2006年型エクスプローラーの発売と平行し、今週から兄弟車である新バージョンのマーキュリー・
マウンテニアが発売となった。 こちらも EX同様お買い得な 29,150ドルがベース価格となっている。
しかしながら以前にも掲載したが、今年一杯で消え去るのがリンカーン・アビエーター である。
両車両はエクスプローラーをベースにした兄弟車であるにもかかわらず、アビエーターは消え去る
運命にあり、セントルイスにあるハーゼールウッド工場では今年 7月 29日にすでに最後の生産を
終了し、あとは現行モデルの在庫処分を残しているのみとなっている。
現リンカーン・アビエーター
2001年 8月にデビューしたアビエーターはベィビー・ナビゲーターの愛称で親しまれたものの、
エクスプローラーと違いトラック・ベースのフレームで組み立てられたこともあり、ユーザーには中途
半端に写ったようで、少し贅沢をしたい顧客はナビゲーターの方を選択する傾向が強く出た。
2002年に 29,517台販売したのをピークに年々凋落の一途を辿り、今年 1-6月までの販売台数は
9,059台と前年比 18 % の販売減。フォード車は昨年秋に早々と生産中止を決定。 今年限りの
モデルとなった。
しかしながらアビエーターの名前は残った。 今度は一転スタイルを変え、クロス・オーバーのミニ・
バン・タイプで来年秋に 2007年型モデルとして再登場することになっている。 詳細の発表は来年に
なるが、カナダ・オンタリオ州、オークビル工場で恐らくマツダ 6 のプラットホームを用いて製造
されるようだ。
新アビエーター覆面仕様
さらに消え去るブランドとしてあげられるのが、エスカージョン 。 当初は今年で全面製造中止に
なる計画であったが、まだ強いニーズが残っているため、フォード社は当面のあいだ受注生産で
対応することも考えているようだ。
一方新たに生まれる車が「フォード・2007年型エベレスト (仮称)」。 エスカージョンの代替車として
セールスに載せるようで、エクスペディションをロング化し、ペディのファミリーとしてエベレストを
位置づける計画である。
大きさはエクスペディションと同じで、単に車長が長くなるだけの様相。フロント・グリルは F-150と
類似したものになり、V8、 5.4L、300馬力のエンジンが搭載され独立懸架のサスペンションを
履く予定。 このエベレストもしくはエクスペディション・ロング名の新型車は、来年のデトロイト自動車
ショーにデビューし、来年秋口から発売されるスケジュールが組まれている。
新エベレスト (仮称 エクスペディション・ロング)
[ 余談 ]
興味深い経験がここ何回かあります。 港区にホテル・オークラがあるのですが、ここを下った
ところにある神谷町交差点に続く道路。 俗称森ビル街道で、急な曲がり角がある狭い道路
なのですが、テスト車や新車がしょっちゅう通っています。
今年の夏前から夏場にかけて、上記 新アビエーターにそっくりな覆面車が 2台、ひんぱんに
行き来していました。 写真のように黒い覆面は被っていないものの、ヘッドライトやエンブレム、
テールランプなど要所要所に幅広いガム・テープを貼り、それがどんな車種だか分からないように
してあるテスト車です。
私が見かけたのはまさに写真そっくりのグリルと車体型。 ベース車がマツダ MPVであれば、
日本で試作車を作ってテストすることも可能かもしれませんね。
このホテル・オークラに続く道は、常に新車発見街道です。レンジ・ローバーが新しくなれば直ぐに
走っていますし、ボルボ XC90もしかり。 最近はまるで新車を誇示するかのように新型ランド・
ローバーが目立ちます。 おとといはレンジ 3台コンボイが結構なスピードで走り去って行きました。
ホテル・オークラと神谷町交差点までのわずか 300メートルの間に一体何があるのか、
上記車種をご覧いただければ直ぐに分かりますよね。
新アビエーターの覆面車が走っていたとしても、決して不思議ではないと思いませんか?
今度チャンスがあれば写真でもトライしてみましょうか....ウフフ。
さて、いきなり 平成教育委員会、国語の第一時間目授業です。
「林肯領航員」- なんて読むのでしょう?
中国語に関して言えば麻雀しか知らない私は最初にこれを見たとき、「チートイ・ドラなし」
1,600点と読んでよんでしまいましたが、「リンカーン・ナビゲーター」が正式なる呼び名とのこと。
思わず、「なるほどな~」ってもんでした。
フォード・チャイナは米国内の販売不振を補うわけではありませんが、5月第 4週目から新たに
リンカーン・ナビゲーターの販売を中国全土で開始。 これまで SUV車種がなかったフォード中国に
とって大きな戦略車となりそうです。
最上級グレードである「Ultimate」、北米標準価格 56,975ドル、ディスカウントを考慮したいわゆる
一般市場価格で平均市場価格が49,495ドル (約 530万円)する車両価格。 これをフォード社は
中国国内での販売価格を 73万 8,000中国元とし、新規スタート。 米ドル換算で 9万ドル、
日本円に換算すると、なっ なんと 約一千万円 ! この販売価格って日本で販売されている
一般モデルのポルシェ・カイエンより高いとちゃうの?との声も上がって当然ですよね。
それを中国国内の物価水準に合わせると、標準マンション一件の販売価格を軽く超えてしまう
そうです。 現在の中国の人口約 7億人に対し、”上位”年間平均所得は 1万 4千元。 日本円
換算で約 19万円。 缶コーラ一本が 13円ですから日本の所得に引き直して年収を計算して
みれば 500万円前後と考えて良いのでしょうか。
このような物価水準の中、ナビゲーターの販売価格は中国上位年間所得層の年収のなんと 50倍強。
反面中国の高額所得者は、日本国内以上の年収があるリッチマンが一杯いらっしゃるとのこと
ですので、余計なお節介でしょうが。 それにしても爆高価格 !
これから期待できるマーケットに投入されたリンカーン・ナビゲーターは5.4リッター、 V8エンジン。
6オートマチック・トランスミッションを備え、電子スタビリティ・コントロールを搭載した北米仕様
そのまんま。
最近中国国内でも SUVが静かに認知されはじめ、じわじわと販売台数を伸ばす中、その大半は
低価格車両。 どうやらフォード・チャイナは、限られたエリートのためのモデルとして、リンカーン・
ナビゲーターの販売戦略を選択したようです。
* 平成教育委員会、それでは国語の第二時間目の問題です。 下記車種を漢字で 示して
いますが、一体何を表すのでしょう? 答えは一番下です。
1) 林肯領航員
2) 蒙迪欧
3) 福克斯
4) 福徳公司
++++++++++++
現在「エクスプローラー」は中国国内で正規で販売されていませんが、日本的感覚でその名を
イメージしてみると.....、
「益素風呂裸」でお似合い? あはっ、なんか安もんの入浴剤みたい!
* フォード・チャイナの Web はこちら。
* 中国で販売開始のリンカーン・ナビゲーターの Web はこちらです。
++++++++++++++++
回答です。
1) 「林肯領航員」は、上記に書いた 「 リンカーン・ナビゲーター 」
2) 「蒙迪欧」は、「モンデオ」
3) 「福克斯」は、「フォーカス」
4) 最後の「福徳公司」は、中国で設立された 「 フォード社 」 の呼び名でした。
はい、プライスレス。 男の趣味に 75万元。
神が降臨されるどころか、神に一蹴されるお値段のようで...。
こりゃ買えんわなぁ。
つまらない資料ですが フォード各車 2005年モデルの最終受注日と、2006年新型モデルの生産開始日
スケジュール表です。 エクスプローラーの来年モデルは 8月 16日から生産予定のようですが、さて
左ハンドルのみになっているか、引き続き右ハンドルが作られるのか、お盆の頃に判明しそうですね。
ご参考まで。
2005年モデル 2006年モデル
フォード部門 工 場 受注最終日 製造開始日
Escape Kansas City MO. 01 April 02 May
Escape Hybrid Kansis City MO. 01 April 02 May
Expedition Michigan Truck MI. 01 April 02 May
F-Series Super Duty Kansas Truck MO. 01 April 02 May
F-Series Super Duty Cuautitlan Mexico 29 April 06 June
Freestar Oakville Canada. 22 April 30 May
Focus Hermosillo Mexico . 06 May 生産終了
Freestyle Chicago IL. 20 May 18 July
Thunderbird Wixom MI. 27 May 18 July
Ford 500 Chicago IL. 27 May 18 July
* Explorer * Louisville KY. 06 May 19 July
Explorer Sport Trac Louisville KY. 06 May 未定
Focus Wayne MI. 06 May 18 July
C Victoria St. Thomas Canada 10 June 02 August
Ford GT "40" Saleen SSV. MI. 27 May 01 August
* Explorer * St. Louis MO. 06 May 16 August
Mustang Ford-Mazda MI. 24 June 08 August
F-Series Light Duty Norfolk VA. 01 July 08 August
F-Series Light Duty Kansas City MO. 01 July 08 August
F-Series Light Duty Dearborn MI 01 July 06 Sept
Ranger Twin Cities MN. 22 July 22 August
Excursion Kentucky Truck KY. 05 August 06 Sept
Fusion Hermosillo Mexico - 01 August
リンカーン部門
Navigator Michigan Truck 01 April 02 May
Aviator 製造終了
Mariner Ohio 01 April 16 May
Monterey Oakville Canada 22 April 30 May
Montego Chicago IL. 27 May 18 July
Town Car Wixom MI. 27 May 18 July
Lincoln LS Wixom MI. 27 May 18 July
Mountaineer Louisville 06 May 18 July
Grand Marquis St. Thomas Canada 10 June 02 August
Mountaineer St. Louis MO. 06 May 16 August
出所および Photo: 米国フォード・ミシガン・ディアボーン
昨年 12月のクリスマス頃、フォードの大型トラックである F-250 350のマスク・カーのテスト走行を
開始し始めました。 2005年モデルの変更はささやかなものとなりましたが、2007年モデルもそれを
継承するかたちで変化する可能性が大きいようです。
でも写真だけを見ていると、なんか黒ブタのようで....。
この大型トラック、シート形状の変更および新デザインのキャビンとなりそうで、そのほかの変更点と
してはよりアップ・グレードした室内となり、サスペンションの強化と新たな付加価値を装備する予定。
ただ外観の基本的デザインは現モデルの小幅変更に留まり、フォードのテーマとなっている
「顔つき」 は、ほとんど現状維持となるとのこと。 ちょっと早いですが、この 2007年モデルは 2006年
秋頃から発売されるそうです。
ちなみに 2006年モデルのエクスプローラーと兄弟車であるマウンテニアはフロント・エンドが一新
され、ボンネット、グリル、ヘッドライト、バンパー、およびテール・ライトが新デザインになる予定。
またインスツールメント・パネルもがらりと変わり、すべて新しい計器とスィッチとなり、新デザインの
シート、ハンドルおよびドア・トリムに変更されるようです。
さらにフォード車初の 6速オートマチック・新エンジンをグレードによって搭載するとのこと。
* 同様に昨年 7月に目撃されているエクスプローラー の2006年モデル ですが、覆面していると
なんかパンダみたいですね。
* これは2000年 6月に目撃された 現行2002年モデルのエクスプローラー です。
やはり面影が見えていますが、覆面するとイメージ的にかなりの違いがありますね。
↑ 写真は NBC Sandiego社記事 (2005.01.28) からお借りしました。
昨日米フォード社は 2000と 2001年モデルの自社製造 4車種 79万 2,000台を、クルーズ・
コントロール・スィッチの不都合で火災が起こる可能性があるとしてリコールすると公式発表を
しました。
車種は 2000年モデルの
* F-150sトラック
* エクスペディション、
* リンカーン・ナビゲーター
および2001年モデルの
* F-シリーズ・スーパー・クリュー・ピックアップの一部 (2000年 8月 7日から製造のもの)
となっています。
同社はまず2月から郵送にてこれを通知する予定ですが、現在交換部品が少なく、全ての供給が
整ってから整備に入る予定。 それまでは対象車のスイッチ遮断措置をとるようです。
同社にはスイッチ不良による 63件の発火と 1件の負傷がすでに報告されている様子。 また全米
ハイウェイ安全局は 昨年11月から対象車への調査を開始。駐車時やエンジンを切った後に火災が
発生した事例を 36件ユーザーから受け取っている模様で、コンピュータもしくは時計接続のコードの
加熱の説もあるようです。
特に厄介なのは走行中でなく、エンジンを切った後に火災が起こっているのでその発見が遅れ、
一部ガレージの屋根を焦がしたクレームも上がっているという。 ただフォード社はまだ最終の
結論を出していないのですが、とりあえず同社の公式ステートメント です。
F-シリーズ ピックアップは2000年に米国内で最も売れた車であり、当時87万 6,716台のトラック、
21万 3,483台のエクスペディション、3万 7,923台のナビゲーターが販売されています。
エクスプローラーが含まれていなくて何よりでした。
何もないことに越したことはありませんが、でもたまには駐車中の自分の車を見てあげましょうね。
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