最近ますます「車」は男だけのおもちゃか仕事の道具ではなくなりつつあります。たとえば女性の
タクシー運転手やトラック・ドライバーがかなりに目に付きはじめ、路上でも一般マイ・カーの女性
ドライバーがすでに日常化しています。
そこで「女性と車」に関する米国内記事をご紹介してみたいと思います。 下記はインターネットで社会
生活ニュースをネット配信する 「about us」というWEBに記載されていたものですが、題して
「米国女性トラック・デザイナーの躍進」 という記事からのご紹介です。
米国労働省の資料によると米国女性エンジニアの
総数(自動車産業界を含む)は、1988年に約 18万人
でしたが、10年後の 1998年には 22万 8,000人となり、
現在景気低迷とともにその速度は落ちたものの 25万人を
突破する勢いで増加しているとのことです。
特に自動車産業においては全ての自動車メーカーで女性
エンジニア・スタッフを投入。
その最も大きな理由として、自動車製造・販売における最終内外装デザイン決定と販売増にかなり
影響するためとしています。
一方新車購入者の 80パーセント以上が妻もしくは購入者に関係している女性がその購入に関しての
最終決定権もしくは影響を与えられたといい、結果的には「賢い選択であった」と述べています。
平行して最近米国のトラック・SUV市場では、デザインや内装に一層のセンスを要求されるようになり、
各自動車メーカーは細部にわたる箇所の作りに女性デザイナーの積極登用が目に見えて増えてきて
いるそうです。
ほとんどの自動車メーカーは一定の非公式女性従業員専属チームを持っており、そのいくつかが
エンジニアにほとんど関わりを持ったことがない「普通のおばさん」軍団で構成されているとのこと。
時と場合に照らし合わせ、一般・エンジニア・デザイン女性チームと、おばさん軍団部隊が各種の
コンセプトの評価に参加。 若年から層年までの最大公倍数の女性層にどれだけウケるか、将来を
見据えた意見交換にかなりの時間をかけているとのこと。
ちなみに女性がデザインした代表的な車として、
* ゼネラル・モータース社で 最初に女性デザイナーが手がけたBuick 「 Rendezvoes 」
* ゼネラル・モータース社、「 The 2000 Saturn CV1 」
* ニッサン社、「 Frontier 1999 - 2001 」 by Ms. Diane Allen
* フォード社、女性技術者30名設計による「 Windster 1999 」
ここ数年、各社女性デザイナー部署、あるいはおばさん軍団によって取り入れられた各種車内外
アイデア類や改良点、主立ったものだけでも下記のような箇所があります。 いつも何気なしに
使っている便利なところの多くは女性のアイデアが入っていたのだと再認識させられました。
「へ~、ここもか!」と思うところが各所にあります。そのほとんどに女性の関わっていたということ
ですので、Explorerには付いていない装置・備品もありますが、明日車に乗る機会がありましたら、
もう一度しげしげと眺めて見るのも良い機会なのでは !
* ファミリー・タイプの外観デザイン。 逆にマッチョ・スタイルを彷彿させるフェイス。
* 太くなく、握りやすいハンドル径。
* サン・シェード後ろに付いたバニティ・ミラー。 化粧チェックと後部座席の乗員確認の一挙両得使用。
* カップ・ホルダー及びペット・ボトル、ジュース・パックも収まる収納ホール。
* 後部座席乗員が使用出来る、座席裏の大口収納ケース(バック)。
* 低い位置に取り付けられたアーム・レスト。
* 後部トランク・ドア閉口のために取り付けられた吊革もしくは引き下げハンドル。
* 燃料残量警告灯がついてもかなり走ることが出来る燃料タンクの形状。
(女性はしばしば燃料補充を煩わしいと思い、かつ子供の登校時送迎に警告灯がついた場合、
送迎を優先する傾向にあるため)
* 後部座席ヘッド・レストに埋め込まれたスピーカー。
(子供は自分音楽に集中でき、親は自分の好きな音楽を楽しめる)
* 取り外し可能グローブ・ボックス。 財布とともに持ち運びも可能。
* 以前より若干高くなった天井。 圧迫感軽減と乗降の時の利便性。
* 大きくなった各種スイッチ、ラジオ、エアコンのコントロール・ボタン。
* ステアリング・ホィールにセットされたクルーズ・コントロール、運転しながらでも操作が可能に
なったハンドルに取り付けられたラジオ、エアコンのスイッチ。
* センター・コントロール内にあるスイッチ類を回転調整に変更。
* 鍵などの小物収納ケース。 メーターパネル内で確認できるドアのロック・アンロック表示ランプ、
および運転席に集中配備されたドア・ロック開閉ボタン。
* 前列座席周辺に配置された手袋、CD、地図、傘などの収納箇所。
* 「大口」のドア・ポケット。
* 一回操作で着脱できるシート・ベルト。また運転席のシート・ベルト装着で4座席全てのシート・
ベルトのロックが出来る装置。
* 狭い場所でも乗降可能なトラック後部座席に設けられたスライド・ドア。
* タイヤ空気圧を数値で関知するメーター・パネル内LCD。
* 前回の定期点検を容易にチェックできる整備手帳の開閉およびマニュアル化。
* 女性の乗降を容易にするサイド・ステップ。
* ラップ・トップ・コンピューターを置くことが出来る大型センター・コンソール。
* リア・バンパーに取り付けられた、バック車庫入れ時の障害物警告センサー。
* 前部および側面部のエア・バック。
* 以前と比べ、自動車メーカー全体的に少し高くなった運転席シート。
* 角度調整可能フット・レスト。
* アーム・レストに取り付けられ、かつ収納できるカップ・ホルダー。
* 折り畳み可能な第 3席 (7人乗り可能)。 突発的な状況時、欠かせず。 さらに第 3席着脱可能な
ものも含む。
* 小型化されたパーキング・ブレーキ・ノブ。
* 簡単使用の付加機能。 ウォッシャー、ドライヤー、冷蔵庫、電子レンジ。
などなど。
上記アイデアは全て女性の発案か、女性からのアイデアが深く関与した改良点あるいは新規取り
入れ箇所だそうで、いずれかの自動車メーカーの車にすでに設置済みのものばかりです。
細かいところはやはり女性でなくてはというアイデアが見事に反映されているようですね。
我が家でもカミさんの関与がそりゃ~大きいこと、大きいこと。エビが逃げるときの格好が、ワタシの
得意技かもしんない….。
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