上記写真: about.com から拝借しました
2005年型 エクスプローラー・スポーツ・トラック、今年夏で生産終了。 2006年型、結局発売されず。
2007年型モデルを 2006年 2月頃に投入。
斬新な内装とシャープな外装でデビューを飾った次世代 Explorer Sport Trac、現行モデルでさえも
フォード車トラックの中で順調な売れ行きを示しているにもかかわらず、2005年型は今年の夏で
早々と生産終了が決まりました。
昨日 (4月 26日) 同社の発表によると、今回の生産中止は7月にケンタッキー州ルイスビル工場で
新型モデルが数種類デビューすることになっており、その下準備を前提とした前向きの生産中止との
こと。 同工場では毎年定例となっている 2週間の夏休み生産休止のあと、2006年型エクス
プローラー、およびマウンテニアの生産を開始する予定。 次年型の両ブランドは 2005年と
デザインの大きな変更はないものの、新型フレームと新エンジンが搭載されることになっています。
このため 2006年モデルのスポーツ・トラックを現行の組み立て設備ですることが出来ず
(新フレームでの設計が必要になり、今年後半にも発売予定であった 2006年型モデルは、結局
設計し直しで今年の販売に間に合あわすことがほぼ不可能。 最終的にフォード社は 2006年型
モデルの今年の発売を延期。 再デザインされたスポーツ・トラックが 2006年 2月に2007年型
モデルとして新規投入されることになるとし)、新しいモデルが出るまでとりあえずショー・ルーム
だけには現行モデルを展示しておく予定だそうです。
(2006年型モデルはまぼろしの形式となる予定)
またこの生産中止がルイスビル工場のレイオフを意味するものではないとのコメントも追加。
さらに「2006年型の エクスプローラー、マウンテニア、続く 2007年型 Sport Tracの生産が軌道に
乗れば 3,500名の従業員が復帰することになる」と、売れ行き不振との憶測を否定するコメントも
出しています。
ただ自動車業界関係者からは、今年開かれたデトロイトおよび NY自動車ショーで2007年型
Sport Tracを出品していたものの、しばらくの現行モデルの生産中止はファンが遠のく危険性も
指摘されており、今年入手できないような事態になるのであれば Sport Tracユーザー離れ現象も
考えられるとしています。
反面同社は年間 6万台の販売台数である同トラックはエクスプローラー全体の販売数から見れば
20 %以下であるため、今回の決定は撤回することはないとコメント。
今年に入りエクスプローラーの米国内販売台数は、2004年 前年比 9 % の落ち込みを示しており、
新型エクスプローラーが発売されなければ、今年全体で前年比 25 %の減少となると見込まれて
います。 このため 新型 SUV生産を最優先させる必要性に駆られており、ニッチモデルである
トラックを擁護する余裕がもはやないのが現状のよう。
フォード社はセントルイス・ハーゼルウッド工場で、エクスプローラー生産のために実施していた
2交代制を売上不振で今年 1月に廃止。 またルイスビル工場も含め生産調整のために、今年に
入ってすでに数回の一時的操業停止を実施。 さらに 5月 2日からハーゼルウッド工場では一時的
操業停止を実施したあと、5月に再び2週間の停止を計画中とのこと。
ハーゼルウッド工場のある関係者が完成車駐車場を見ながら、チャーリー浜か鶴田浩二のように
一言呟いたそうです。
「右を向いても左を向いても、エクスプローラーばかりじゃ あ~りませんか」。
筆者も一言、「日本向けの左ハンドル真っ黒が、なぜに売れ行きが好調なのか、
不思議、”未発見” !!」
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