2006年型エクスプローラーは、現行モデルの 5速トランスミッションから 6速へと変更になっている
(すんまそん、 V-8 4.6 L のみとなりますので、Eddieがその範疇になります ) が、これは
ナビゲーターの6速をそのまま流用している。 フェースは F-350 、安全性はボルボからと、まさに
クロスオーバー・モデルの最先端といったところではあるが、このトランスミッション改良に、世界の
各自動車メーカーがかなりの力を入れ始めたという。
発端となったのが昨年からの原油価格の高騰。これを背景に各社は数十億ドルの開発費を投入。
燃費改良のために6速、7速はおろか、8速トランスミッションの具体的投入まで既に始まっている
そうだ。 ベンツは新型モデルの大半に 7速トランスミッションを搭載。 6速トランスミッションは、
フォード社の新エクスプローラー、マーキュリー・マウンテニア、VW社は新ジェッタにと、これまで
4-5速であったのが今年のモデルからは 6速トランスミッションが主流となってくる勢いだ。
しかしながら上には上がいるもので、トヨタ社はレクサス・ブランドになんと8速トランス・ミッションの
投入を計画。近年中に導入の予定という。 GM社もしかり、この流れに出遅れたこともあり、
フォード社と共同開発した 6速を 2006年モデルから相次いで導入。 2010年までに 300万台の
6速モデルを作る計画であり、当初 100万台導入計画を大きく変更している。
ハイブリッド・タイプ・エンジンを全ての車種に導入するのが難しい現在、燃費節約の改良を導き
出すにはトランスミッションの変速を多くするのが一番の近道と考えた各自動車メーカーであるが、
実際のところそれほど大きな改良には結びつかないようだ。 たとえば 1ガロン (約 3.8 L)あたり
20マイル (1マイル約 1.6km) 走る車を 6速に変更してみても、せいぜい 20.6-21.4 マイル程度に
しか燃費は伸びない。 リットル試算に直せば、 リッター 8.4km走る車が 6速を装着しても 平均
8.67-9.01km程度の伸びにしかならない。 ただ年間 2万キロ以上走行するオーナーにとっては
その効果が少しずつ現れ、一年で 1万円を越す節約に働くそうだ。
今年 570万台の新車が 6速以上のトランスミッションが搭載される予定となっているが、今後 5年の
間に 1,080万台に増加するという。 今年わずか 3 %の車にのみ 6速搭載が 、2010年までには
新車の 40 %が 6速モデルに変更になる試算である。
メルセデス開発担当者は、「今年の新車に搭載される 7速トランスミッションは、燃費向上にもなるし、
同様にエンジン・ノイスの軽減に大きく役立つ」とコメントしている。 しかしながらフォード社と 7億ドル
(770億円) も投じ新トランスミッション共同開発をしているGM社は、「6速トランスミッションだけでは大幅燃費
改良には至らない。 誰かが 7速といえば誰かが 8速というので、そのトレンドに乗り遅れないように
するだけだ」と皮肉を込めたコメントを出しており、「多変速トランスミッションの開発はギアでの変速
だけではなくプーリーやベルト使用も考慮する予定」としている。
またフォード社の担当者も、「多変速の車は、一般的なドライバーに受け入れられないかも知れない」と
懸念を表明。 その理由として、「頻繁なるシフト感覚をドライバーが何回も感じ、快適性が損なわれる
可能性があるのでは」と疑問符を投げかけ、この頻繁なシフトを軽減するために改良を加えているとしている。
最近はディーラーで 何速のトランスミッションが付いているか尋ねる買い手が増えてきたという。 ただその
違いは何であり、どのような効力を有するかの知識を持っていない人が大半らしい。
ヨンさま、郵政民営化・米百俵、阪神タイガース、そして多変速と、なんであっても恐ろしや このブーム。
それより 04 EXモデルでたまに声が上がっていた、バックや低速で「ガン」という音とノッキング状態になる
症状は 06 EXモデルでは改良されたんでしょうかね。
気になるところです....。
9月 14日の Bloomberg社記事、意訳です。
自動車業界複数の関係者の話として 先月 8月に現日産自動車最高責任者(CEO) また仏ルノー
自動車最高責任者であるカルロス・ゴーン氏(51歳)に、フォード社 への移籍を懇願するも、固辞
されたようだ。
実はフォード社はゴーン氏 に2002年にも最高責任者への就任を仕掛けたものの、今回同様固辞
されており、恋愛はまたも実らず。 フォード社はわずか3年間で同じ好意を寄せている彼女 ? に
2回フラれるという辛酸をなめることになった。
ルノー社 並びに日産自動車が、「ちょっと待った!」の声をかけた訳ではなく、ゴーン社長自らの
決断によって移籍を辞退したという。 その理由としてフォード社は日産自動車と違い、フォード家
一族が議決権付き株式の 4割を保持しており、仮に CEOとして改革を目指してもその行動範囲に
限界があると考えたそうだ。
ゴーン氏はミシュラン・タイヤ社に 18年間在籍したあと、同社北米およびブラジルの子会社建て直しを
評価され ルノー社にスカウト。 その後 1999年 6月に瀕死の状態に陥っていた日産自動車
社長として就任。 見事に立て直した功績が認められ、現在はルノー社の最高経営責任者も
兼務しているのは有名なこと。
一方のフォード社、ゴーン氏招聘が実らなかったこともあり、欧州フォードの責任者であった
マーク・フィールズ氏 を本国に呼び戻し、執行副社長兼北米部門社長に任命。
10月 1日から経営てこ入れに乗り出す発表を先週行っている。 このフィールズ氏は 1999年
12月から2002年 6月まで、マツダ本社の社長としても活躍していた役員であり、まだ
44歳という若さ。
フォード社は今年 7月まで 28ヶ月連続北米でのマーケット・シェアを落としており、今年8月までの
累計で 19.1 %の含有率となっている。 相次ぐ販売減で関連部品会社であるビステオン社の
救済、 2,750人の人員削減。先月は追加 400人の削減も発表。
さらに一昨日は関連レンタル・カー会社であるハーツ社を米国投資会社に 1兆 6,500億円で
売却することに合意するなど、早急なる会社建て直しに着手し始めた。
ビル・フォード会長は、第 4四半期に新経営戦略を公表すると明言しており、通常のコスト・カットを
超えた実行力のあるものにし、誰もが驚く内容になろうと述べている。
カルロス・ゴーン日産自動車最高責任者 およびフォード社とも、今回の人事に関わる問題に関して、
読売グループからジャイアンツの監督就任要請がすっぱ抜かれた当初の星野前阪神タイガース
監督のように、肯定も否定もしないコメントを述べるに留まっている。
そのうち記者会見でもするのかしらん....。
仮にカルロス・ゴーン氏が、フォード社に入社していたらどうなっていたでしょうね。
2,3年後に発売される 「Explorer」は、「Explorateur」とフランス語のエンブレムを付けている
かもしれませんね。 そんなことねーわなぁ~。
と言いながらも、ゴーン氏は過去、素晴らしい言葉を披露しています。
「難しいことだからこそ、最も高い潜在性が秘められている。 顧客は品質やコストを求めるが、
生産性は気にしない。生産性はコスト競争の厳選だが、それだけが良くても仕方がない。
顧客の視点とトータルコストを見なければならない。 実行こそ全て。 アイデアは課題克服の
5 % にすぎない。アイデアの良し悪しは、どのように実行するかによって決まると言っても
過言ではない。」
自分の仕事のヒントになりそうですね....。
新マーキュリー・マウンテニア
2006年型エクスプローラーの発売と平行し、今週から兄弟車である新バージョンのマーキュリー・
マウンテニアが発売となった。 こちらも EX同様お買い得な 29,150ドルがベース価格となっている。
しかしながら以前にも掲載したが、今年一杯で消え去るのがリンカーン・アビエーター である。
両車両はエクスプローラーをベースにした兄弟車であるにもかかわらず、アビエーターは消え去る
運命にあり、セントルイスにあるハーゼールウッド工場では今年 7月 29日にすでに最後の生産を
終了し、あとは現行モデルの在庫処分を残しているのみとなっている。
現リンカーン・アビエーター
2001年 8月にデビューしたアビエーターはベィビー・ナビゲーターの愛称で親しまれたものの、
エクスプローラーと違いトラック・ベースのフレームで組み立てられたこともあり、ユーザーには中途
半端に写ったようで、少し贅沢をしたい顧客はナビゲーターの方を選択する傾向が強く出た。
2002年に 29,517台販売したのをピークに年々凋落の一途を辿り、今年 1-6月までの販売台数は
9,059台と前年比 18 % の販売減。フォード車は昨年秋に早々と生産中止を決定。 今年限りの
モデルとなった。
しかしながらアビエーターの名前は残った。 今度は一転スタイルを変え、クロス・オーバーのミニ・
バン・タイプで来年秋に 2007年型モデルとして再登場することになっている。 詳細の発表は来年に
なるが、カナダ・オンタリオ州、オークビル工場で恐らくマツダ 6 のプラットホームを用いて製造
されるようだ。
新アビエーター覆面仕様
さらに消え去るブランドとしてあげられるのが、エスカージョン 。 当初は今年で全面製造中止に
なる計画であったが、まだ強いニーズが残っているため、フォード社は当面のあいだ受注生産で
対応することも考えているようだ。
一方新たに生まれる車が「フォード・2007年型エベレスト (仮称)」。 エスカージョンの代替車として
セールスに載せるようで、エクスペディションをロング化し、ペディのファミリーとしてエベレストを
位置づける計画である。
大きさはエクスペディションと同じで、単に車長が長くなるだけの様相。フロント・グリルは F-150と
類似したものになり、V8、 5.4L、300馬力のエンジンが搭載され独立懸架のサスペンションを
履く予定。 このエベレストもしくはエクスペディション・ロング名の新型車は、来年のデトロイト自動車
ショーにデビューし、来年秋口から発売されるスケジュールが組まれている。
新エベレスト (仮称 エクスペディション・ロング)
[ 余談 ]
興味深い経験がここ何回かあります。 港区にホテル・オークラがあるのですが、ここを下った
ところにある神谷町交差点に続く道路。 俗称森ビル街道で、急な曲がり角がある狭い道路
なのですが、テスト車や新車がしょっちゅう通っています。
今年の夏前から夏場にかけて、上記 新アビエーターにそっくりな覆面車が 2台、ひんぱんに
行き来していました。 写真のように黒い覆面は被っていないものの、ヘッドライトやエンブレム、
テールランプなど要所要所に幅広いガム・テープを貼り、それがどんな車種だか分からないように
してあるテスト車です。
私が見かけたのはまさに写真そっくりのグリルと車体型。 ベース車がマツダ MPVであれば、
日本で試作車を作ってテストすることも可能かもしれませんね。
このホテル・オークラに続く道は、常に新車発見街道です。レンジ・ローバーが新しくなれば直ぐに
走っていますし、ボルボ XC90もしかり。 最近はまるで新車を誇示するかのように新型ランド・
ローバーが目立ちます。 おとといはレンジ 3台コンボイが結構なスピードで走り去って行きました。
ホテル・オークラと神谷町交差点までのわずか 300メートルの間に一体何があるのか、
上記車種をご覧いただければ直ぐに分かりますよね。
新アビエーターの覆面車が走っていたとしても、決して不思議ではないと思いませんか?
今度チャンスがあれば写真でもトライしてみましょうか....ウフフ。
2006年型 新エクスプローラーに搭載される DVD-ナビゲーション・システム、フォード社は米国
パイオニア社 (Pioneer Automotive Technologies Inc)の製品を選んだ。
同社のナビはフォード、リンカンーンおよびマーキュリー・ブランドに設置されることになり、まずは
2006年型 7車種 - エクスプローラー、フリースタイル、ファイブ・ハンドレッド、エクスプローラー・
スポーツ・トラックのフォード 4車種。 モンテゴ、マウンテニアのマーキュリー 2車種。 さらに
リンカーン・ゼファー 1車種から順次拡大されることになる。
この DVD-ナビの性能は、スクリーン・タッチ方法でルート案内、ストリートの読み上げなどを行い、
AM/FM ラジオ、6連 CDチェンジャーさらに MP3システムが組み込まれる予定。 また米国
パイオニア社は北米で初の ナビゲーション・システムを供給する快挙を得、「フォード社専用の
OEM開発となったことにエキサイトしており、GPSを用いた先駆の技術が認められた」と述べている。
またこのオール・イン・ワン・ナビとエンターティメント・システムは必ずオーナーへの利便性、安全性、
さらに快適性を拡大することになるとしている。
システムの特徴は、
* HiFiラジオと DVD-ROMベースの GPSサテライト・ナビゲーション
* 各地域名、道路名などの音声・ガイダンス
* セキュリティー付個人 (自車) 情報管理
* ナビ地図のカバー領域は米国、ハワイ、カナダおよびプエルトリコ。
* タッチ方式 6.5インチ TFTスクリーン
* 自動開閉式による各機能操作
* シリウス・サテライト・ラジオ受信システム
* MP3操作システム
などの性能を持つ。
日本地図システムが入っていないようで、輸入された場合どうなるのでしょうねぇ。
まっパイオニア製なので、解決方法はいくらでもあるっうことで問題ないでしょう。
なかなか使い勝手があるようで、かつ日本用のシステムに変更されるのであれば追加でナビを
買う必要がなくなる可能性もあり、お得感がかなりありますね。 うらやましぃ....。
昨日 (9月 7日)、米国フォード社はクルーズ・コントロール
制御装置の過熱から発火を招く恐れがあるとして、
380万台の車に対してのリコール を当局に届けた。
(クルーズ・コントロール装置の発火要因に関しては
ここのブログ、2月 23日、3月 3日、3月 25日および
5月 01日に詳しい記事を載せていますので、気になる
EXオーナーの方はそれをご参照頂ければ幸いです。
何らかのヒントになるかもしれません。)
今回リコールの対象となった車種は、
1) 1994-2002年モデル フォード・ピックアップ・トラック F-150
2) 1994-1996年モデル フォード・ブロンコ
3) 1997-2002年モデル フォード・エクスペディション
4) 1998-2002年モデル リンカーン・ナビゲーター
の 4モデルに装着されているクルーズ・コントロール制御装置の回収・修理をする。
また総額 380万台のリコールというのはフォード社が北米で販売する年間販売台数に相当し、
同社が創立以来第 3番目の規模、米国リコール市場第 5番目の規模でもある。
ちなみに米国で最も大きかったリコールは 1996年に同じくフォード社が実施した 790万台で、
イグニッション・スィッチの不都合から来るものであった。
しかしながら同日、タイム・ワーナー社ケーブル・ネットワーク・テレビは 「380万台ではなく、
1,600万台に類似品のクルーズ・コントロールが装着されている疑いがあるため、その 4倍の台数が
リコールの対象者となるのではないか」と報じた。 また消費者保護団体のリーダーでかの有名な
ラルフ・ネーダー氏は、「自動車会社としての責任を持つフォード社が重い腰を上げるように、しかも
ばらばらの対応しているようでは、運転者の安全を裏切ることになる。1,600万台全ての車を
リコールの対象とすべきである」とコメントしている。
一方フォード社広報は、「今回のリコールでクルーズ・コントロールからの出火はなくなると確信
している」とインタビューに答え、「今回の 380万台以上の追加リコールの必要はない」と語っている。
CNN、ニューヨーク・タイムス、およびデトロイト・ニュースによると、クルーズ・コントロール・スイッチ
からの出火で少なくとも 3名が死亡していると述べているが、フォード社は、「アイオワ州での事故は、
スイッチの不都合からによるものではない」と反論。 「アーカンサス州及びジョージア州で起こった
2件の事故も、スイッチからの失火が起因となる証拠が見当たらない」と述べている。
このクルーズ・コントロール制御装置不都合 (発火)を解決するために、フォード社は制御装置と
クルーズ・コントロール・スィッチの間にワイヤード・ハーネスを咬まして対応を取る予定。 ただその
ハーネス部品供給が間に合わないため、車のオーナーはディーラーへ自社を持ち込み、一時的に
このスイッチ系統を遮断し対応願いたいとしている。
全米ハイウェイ交通安全局 (NHTSA) が実施し、今年3月 22日に発表した報告書によると、
「クルーズ・コントロールからの発火は 214件確認されている」と述べている。
同様に昨日米国トヨタ社も約 100万台のライト・トラックのリコールを公表。 同社によると対象
車種は 1989-1996年モデルの
1) SUV 4-ランナー 375,000台
2) 小型T-100ピックアップ・トラック 535,000台
3) T-100トラック 68,000台
の計 97万 8,000台で、ステアリング部分の破損から、最悪運転時に制御が
効かなくなると述べている。
うっ、車を使用した後に加熱から来る発火だそうで...ということは、寝てる間に「ボッ」っつう
ことですか...。
駐車後に起きているようで、どう対応すればいいんでしょうね?
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