ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。 ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
Posted by フラン - 2008.06.17,Tue
まるでバリバリ チューンを施したレース・マシーンのように、原油価格が再度急上昇をし始めて
います。 ニューヨーク商業取引所 (NYMEX) の限月となる7月 米国産原油価格 (WTI) は、
それまでの高値であった、1バレル 139.12 ドル (今年 6月 6日) をあっさりと更新し、昨日は
139.89 ドルと最高値を記録。 瞬間ながら140ドル台に迫る水準まで買い上げられてしまい
ました。
昨日原油価格が大幅上昇となったのは、
* ノルウェー沖の北海油田で火災事故があり、供給が懸念されたこと。
* 先週末開かれた G-7 財相会合で、ドル安対策を示す共同声明が発表されなかったことの反面、
欧州中央銀行が金融引き締めに走る公算が強まったことで、再びユーロ高、ドル安警戒感が
強まったこと。
(下記チャートのようにユーロ高 / ドル安と原油価格は、ほぼ同じ動きとなっています様に、
ドル安 = 原油高がはっきりと読み取れるのではないでしょうか)
などを材料に、大きく反発。
ただ今月 22日にサウジアラビアで OPEC臨時会合が開催されるため、その席上増産が決定
されるとの観測があり、引けは 134.61ドルと前週末比 25セント安で終了しています。
ただ今月 22日にサウジアラビアで OPEC臨時会合が開催されるため、その席上増産が決定
されるとの観測があり、引けは 134.61ドルと前週末比 25セント安で終了しています。
注) グリーン線 : 原油価格の推移 ( 2002年 11月 ~ 2008年 5月 )
ブラック線 : ユーロ対米ドル推移 (上昇するほど、ドル安 / ユーロ高 )
ご承知のようにガソリン価格の急騰から、代用エネルギーとしてのエタノールへの需要が急増。
この原料となるとうもろこし価格が急騰し、世界の食料品価格も大きく上昇したことはまだ記憶に
新しいところです。
ところが連想ゲームのように世界は再び動き出しており、今度は 「タンポポ」 にその需要が集まり
はじめています。 実はこのタンポポの花や葉っぱが、自動車燃料と家畜飼料に利用が可能と
いうことで注目。 実際米国ホーボーゲン有機農業取引所 (HOAX) でこのタンポポが取引されており、
1ブッシェル 6.76ドル。 先週だけで 21 % 上昇。 今後 10ドルを超え、15ドル前後まで価格が
上昇すると予測する向きも出ています。
さらに北米ではトウモロコシから作るエタノールプラントの一部をタンポポ燃料生産に設備変更を
するところが増えてきているそうです。
日本テレビ系で放送されている番組、「鉄腕ダッシュ」の中で、てんぷら油で何キロ走ることが
出来るかのコーナーがありますが、既に世界の自動車の一部はタンポポ油で走っている車も
あるようですね。 ( Bloomberg 記事 参考 )
日本テレビ系で放送されている番組、「鉄腕ダッシュ」の中で、てんぷら油で何キロ走ることが
出来るかのコーナーがありますが、既に世界の自動車の一部はタンポポ油で走っている車も
あるようですね。 ( Bloomberg 記事 参考 )
まさか排気ガスは、綿帽子だったりして…。 (ありえませんが…)
行楽シーズンを迎え、米国のガソリン平均店頭価格は 1ガロン (約 3.8 L) 4.082ドルと、2週連続
4ドル台が定着。 下がる気配が一向に見えそうもありません。
もう一つ英国国営放送の BBC が、面白い資料を発表しています。 なんと日本のガソリン
店頭価格は、世界の中でも安い部類に入るようです。
店頭価格は、世界の中でも安い部類に入るようです。
下記のグラフは国際エネルギー機構 (IEA) などが発表しているデータから作成されたものですが、
今年 5月の 1リットル当たりのガソリン価格を、英国ポンド換算表示でグラフにしたものです。
各国 5月の価格を用いていますが、日本のみ 4月の価格となっています。 そう暫定法案切れで、
1リットルあたり約 25円値下げになった月の価格ですので、日本のみ条件が違います。 この点だけ
以外なことに、産油国であるノルウェーのガソリン価格が最も高く、1リットル当たり 1.30ポンド
(約 275円)、その後オランダ、フランスと続き、ポルシェの母国であるドイツが 1.10 ポンド (約 233円)。
暫定法案切れ時の日本のガソリン価格は、1リットル当たり 0.68ポンドで、円換算で 138円。現在
170円前後ですが、それでもドイツより 60円ほど安い価格となっています。 もちろん例外は米国。
高くなったと言えど 1リットル 116円程度ですが、国土が広く日常生活において代替交通手段が
少ないこともあり、ガソリン価格上昇 = 直に家計直撃となっていると思われます。
さらに BBCはもう一つのニュースを伝えています。 今後原油価格の動向の鍵を握るのは、
中国とのこと。 その中国は遡ること 15年前、国内石油需要が少なかったことと、国内生産で
原油の輸入量はゼロに等しい量でした。 それが今日、米国に次ぐ世界第 2位の原油輸入国と
なっています。
現在中国国内での自動車総台数は約 300万台。 毎日千台以上が販売されており、市場
予測では 2020年までにその数 1億 4,000万台に達すると見られ、米国の現台数以上の車が
道路に溢れることになります。
現在中国国内での自動車総台数は約 300万台。 毎日千台以上が販売されており、市場
予測では 2020年までにその数 1億 4,000万台に達すると見られ、米国の現台数以上の車が
道路に溢れることになります。
最近新たな油田がブラジル沖に見つかった以外、原油の新規産出拡大が見込めない今、
原油およびガソリン価格が大幅に下がると言うのは、もはや夢物語と言えそうです。
原油価格の先行き見通し分析で有名な、米国ゴールドマン・サックス証券、5月 6日に発表した
原油およびガソリン価格が大幅に下がると言うのは、もはや夢物語と言えそうです。
原油価格の先行き見通し分析で有名な、米国ゴールドマン・サックス証券、5月 6日に発表した
同社のレポートで、「 2年以内に原油価格は、1バレル 150ドル ~ 200ドルに達するであろう 」
とする見通しに、現実味が出始めたようです。
また円安に振れていることや、原油価格のピークが見えていないことを考えると、やはり年内に
日本のガソリン価格は、1リットル 200円台に入るかもしれません。
また円安に振れていることや、原油価格のピークが見えていないことを考えると、やはり年内に
日本のガソリン価格は、1リットル 200円台に入るかもしれません。
恐らく 10年後にはあまりのガソリン高で、各地の高速道路がガラガラになっているのでは...。
極端な話をして恐縮ですが、皆さんがガソリンを燃料として走る車を使える、最後の世代になる
可能性も無きにしも非ずかもです。
やがて来るガソリン価格の急騰に備え、田舎に帰ってタンポポ栽培に励む人生計画などを、
立ててみようかと思っています。 ひまわりの種も、植物油燃料に使えそうな気が…..。
2020年代になり ガソリン・スタンドに行くと、店員さんが恐らくこう問いかけてくるでしょう。
「菜種にしますか、それともタンポポ ? 」 この質問に対する ドライバー返答は、
「給料日あとだから、今日は奮発して トウモロコシにするワ。 それとハイオク 5L 混ぜておいて ! 」
店員さん、「 ごっつう羽振りの良い お客さんや ! 」
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