昔 というのはやや懐古的言い回しになり若干抵抗が生じるのですが、高校生の頃からバイクに
夢中になり、峠のワイディング・ロードを攻めまくっていたことがあります。
その後結婚し 子供が生まれ、サラリーマン特有の典型的な 「日々食べていくのが精一杯」 の、
若年・薄給時代がしばらく続きました。 この時マイ・カー所有はおろか、給料支給までのあと一週間、
「 たまごかけごはん で食いつないでいくか 」 などのせっぱ詰まった家計ではありましたが、
「 いつか 2シーターに乗ってやるぞ ! 」 との、小さな夢があったことは事実です。
初めてクルマを保有してからも、当時大型スクーターに分類されたホンダ・フュージョンの後部座席に
子供を乗せ、網ゴムで自分の身体と巻き付けて合体。 結構遠出したことがありました。
その後仕事にも恵まれた反面、一週間のうち 2,3日は会社に泊まり込み。 生活は楽になって着た反面、
平日の疲労蓄積で週末は爆睡の一週間の繰り返し。
ようやく落ち着き、家族と共に過ごすことができる日々を作ることができるようになり、クルマ保有が
実現。 数車種乗り継ぎつつ、典型的なサラリーマン生活が続いていた頃、ふと気がついたら
カイエンとフォード・エクスプローラーが側にあります。
ある日 車検に出すために出かけたディーラーに飾ってあった-ボクスターに、なぜか昔のあこがれが
再燃。 購入を決意した後、楽しかった高校生時代の週末を ボクスターが揺り起こしてくれました。
峠のカーブ連続の道は揺れが激しく、ナビゲーターであるヨメの激写は全てピンボケで とてもアップ
できるような代物ではありませんが、揺れの少なくなった下段富士山近くの一般道の風景です。
ここをオープンでゆっくり走り抜けました。 測道は小さな小川。 水の流れる音、鳥のさえずり、緑の臭い、
遠くまで続く一本道。 視聴覚全てで昔の思い出に重なるかのような、ドライブを再現。
峠の上り下りが 15 km 以上続き、大型トラックは絶対すれ違えないような落差の激しい一般道は、
ゆっくり景色を満喫できない反面、水平対向エンジン音と、そのトルクを充分に享受。
なんと贅沢な時間の消費でしょう。
帰路はいつも前だけ見つめ、何回通ったか覚えていない東名高速を下から見学しながら、
「 こんな風に道が造られているんだ 」 と、思いながらの国道 246号線を ちんたら走行。
食事の美味しさより、視覚の美味しさを改めて実感。 一般道でフムフム感を、再発見です。
ところで これまでご紹介をしていなかったもう一人 ? の搭乗者を紹介させて下さい。ボクスターは
ツー・シーター。 大半の時間はヨメがサイド・シートに座っているのですが、実は 3人 ? で
いつも走っています。 ボクスターの補助席に座る 第 3の者とは、
風になびく黒髪が美しい、私の愛人.....、いや....
訂正です。 オスなので私のボーイ・フレンド ?? まだ生まれて 4ヶ月のトイ・プードル。
常にこいつが寄り添いながら走っていたんです。
生まれたばかりでまだトリミングに連れて行っていないため 毛が全身を覆っていることで
「なんじゃ これ」 という印象。 外出を一番楽しみにしているのが、「 お座り、お手、待て 」 を
既に習得した、この黒い毛玉君です。
3人乗りにカスタムした我が家のボクスター、コンソール・ボックスに新たな座席を作成です。
その総額費用は高額でした。 お犬様 お休みマットが市販オプションとなったことで、カスタム支出
総額はなんと 1,500円 ! 。
こいつの名前は 「 Euro 」 。 今後しばしば登場しますので、引き続きよろしくです !!
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