ポルシェ・カイエン S と、911 カブリオレ。 ヨメと家族とポルシェたちに囲まれ、仕事に精出すサラリーマンの ぬる湯 顛末記。
Posted by フラン - 2008.10.02,Thu
米国サブ・プライム問題がますます深刻さを増幅し始め、9月の米国自動車販売は 11ヶ月連続で
前年実績を下回り、1991年以来 過去 17年間で最も長く続く下落期間を更新中。
全てのカー・メーカーは軒並みその販売台数を落とし、不振極まりない状況となっています。
全てのカー・メーカーは軒並みその販売台数を落とし、不振極まりない状況となっています。
米国自動車ディーラー協会 (NADA) によると、米国内の信用創造が麻痺し、自動車ローン申請の
審査が厳格化。 これにより新車販売の低迷とコスト増を招き、逆スパイラル効果で更なる自動車
販売不振に拍車がかかると予測。 また失業者増とガソリン価格の増加で 買い控えも重なり、
今年 米国内自動車ディーラーは最大 600社が営業停止、もしくは経営統合をせざるを得なくなると
見ています (ちなみに昨年は 430社 ) 。
さらに 9月はリーマン・ブラザースや ワシントン・ミューチュアルの破綻、メリル・リンチの
バンカメによる買収など、大型証券会社や金融機関の整理統合が、消費者信頼感を
圧迫したことも新車販売不振の要因となったと思われます。
バンカメによる買収など、大型証券会社や金融機関の整理統合が、消費者信頼感を
圧迫したことも新車販売不振の要因となったと思われます。
下記は主要各自動車メーカーの販売状況ですが、
* G M ▲ 15.5 % * ト ヨ タ ▲ 32.3 %
* フォード ▲ 34.6 % * ホ ン ダ ▲ 24.0 %
* クライスラー ▲ 32.8 % * ニッサン ▲ 36.8 %
と、各メーカーともども 前年同月比を3割前後大幅減という、惨たんたる数値。
なおGM社が ▲ 15.5 % 減に留まっているのは、従業員販売用特別割引価格セールを開催した
ためで、これが無ければ同社も 30 % 近い販売減となっていたのは言うまでもないようです。
ためで、これが無ければ同社も 30 % 近い販売減となっていたのは言うまでもないようです。
またこれまで微増 ないしは横ばい推移で健闘していた日本の自動車メーカーも、自動車ローンの
審査基準が厳しくなったことが響き、米国メーカーと同様の大きな落ち込みを示しています。
自動車ローンの貸し渋りが、販売減の主要因に
9月 29日付の New York Times 紙に、ちょっと興味深い記事 がありましたので、ご紹介です。
2007年、米国内 自動車購入者の自動車ローン全申請件数のうち、その 83 % がローン承認を
認められていたのですが、今年はなんと 63 % に大幅減少しているそうです。 これは 1984年
以来最悪の数値で、例えば GM社だけで毎月 1万 ~ 1万 2,000台の新車販売の機会が
失われているということで、信用リスクの高まりと共に金融機関の貸し渋り、およびローン申請者の
信用基準調査がより厳格化。 この一連の変化が新車販売に大きな影を落としているのも、
米国内自動車メーカーの頭痛の種となっています ( バファリン飲んでも、治らないかも...)。
このように各社大幅な販売減で、メーカー全体の 9月自動車販売は 96万 4,873台と、
前年同月の 131万台から ▲ 26.6 % 減。 また 9月の新車販売実績から想定される
2008年全体の米国内新車販売台数は約 1,250万台となり、昨年 9月の1,620万台を
▲ 約 22.8 % 下回ることになります。 ちなみに過去最高は 2000年に記録した 1,740万台。
2000年から今年 9月までの月平均新車販売台数は、1,680万台です。
前年同月の 131万台から ▲ 26.6 % 減。 また 9月の新車販売実績から想定される
2008年全体の米国内新車販売台数は約 1,250万台となり、昨年 9月の1,620万台を
▲ 約 22.8 % 下回ることになります。 ちなみに過去最高は 2000年に記録した 1,740万台。
2000年から今年 9月までの月平均新車販売台数は、1,680万台です。
また米国ビック・スリーのマーケットシェアは、日本のメーカー各社が大きく販売減となったことから、
2007年 9月の 50.8 % から、今年 9月は 52.3 % に上昇。 日本・韓国のアジア勢のシェアは
逆に42.1 % から、39.9 % へと減少しています。
逆に42.1 % から、39.9 % へと減少しています。
個別主要メーカー別で見てみると、
* G M
2008年9月の 自動車販売台数 (乗用車 + トラック) は、 28万 2,806台 と、前年同月 の
33万 4,974台と ▲ 12 % 減少 (季節調整済み: 季調前 ▲ 15.5 % ) 。 GM 社のマーケット・
シェアは 27 % 強となる見通しで、GM社は昨日 8月に引き続き 9月も 従業員用販売価格と
6年間のゼロ金利自動車ローン適用で販売の促進を図ると発表しています。 この販売促進
割引額は平均 3,972ドル (約 42万円) に達し、自動車全メーカーの平均である 2,801ドル
(約 30万 2,000円) を 29.5 % 上回る割引販売額となっています。
* フォード
フォード社の自動車販売台数は 12万 0,788台 (前年同月 18,4612台) と、22ヶ月連続の減少。
同社歴上、23ヶ月連続の販売減があり、過去のワースト記録にほぼ並んだトレンドです。
ライト・トラック、SUV、ミニバンなどのトラック全体の販売台数は、▲ 39 % 減。 特に米国で
一番売れ筋である (あった) F-シリーズ・トラックはなんと ▲ 42 % 減と、全体の足を大きく
引っ張りました。
一番売れ筋である (あった) F-シリーズ・トラックはなんと ▲ 42 % 減と、全体の足を大きく
引っ張りました。
1924年 T型フォードでマーケットを席巻した当時、同社のマーケット・シェアは 60 % 強を
占めていたものの、現在は GM、トヨタおよび VW社に次ぐ、世界第 4位のカー・メーカーに
落ち込んでいます。
* クライスラー
9月の自動車販売台数は、10万 7,349台 ( 同 15万 9,799台 )。あまりの落ち込みに同社は昨日、
今月から 2008年モデル ダッチ・ラム・ピックアップの販売に、 6,000ドルのキャッシュ・バックと
6年間のゼロ金利自動車ローンを適用すると発表。 バーゲン・せーるをはるかに超えた
販売促進を発表しています。
販売促進を発表しています。
* ト ヨ タ
先月の自動車販売台数は 14万 4,260台と、昨年同月の 21万 3,043台から ▲ 32.3 % の減少。
この数値は 1987年 7月以来最大の減少であり、マーケット・シェアも前年同月の 16.2 % から
15.0 % に低下しています。
同様にレクサス・ブランドの販売台数も 1万 6,045台と、▲ 33.4 % 減の大幅落ち込み。
* ホ ン ダ
ホンダも他メーカー同様、フィットを除き全ブランドが販売減。 昨年 9月 12万 7,200台であった
販売台数も、今年 9月は 9万 6,626台と 1993年来の低調な数字となりました。
また新車販売の減少台数 3万 0,574台は、1981年 11月以来最大の数値となっています。
また新車販売の減少台数 3万 0,574台は、1981年 11月以来最大の数値となっています。
* ニッサン
9月のニッサンの販売台数は 5万 9,565台と、2007年 9月の 9万 4,269台から ▲ 36.8 % 減。
小型 SUV であるローグ (Rogue) と GT-R の販売は好調ながらも、その他モデルは軒並み大幅減。
* その他、日本のカー・メーカー
その他日本のメーカーにおける今年9月の自動車販売は、マツダ 1万 6,169台 ▲ 36 %、
スバル ▲ 12 %、ミツビシ ▲ 39 %、スズキ ▲ 47 % と、全てのメーカーが大幅な販売減と
なっています。
いやはや、なんとも....。
- to be continued -
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