今日はヤバい写真でお楽しみ下さい、と言いたいところですが、少し気になるニュース。
この間お知らせしました F-150などのクルーズ・コントロール・スイッチから発生すると思われる駐車時の
発火について。
1月28日付のロイター社のニュースによると、なんと 1997~2002年に製造された F-150トラックを始め、
「マウンテニアやエクスプローラーなどにも類似商品が使われており、発火の可能性がないとは言えない」と、
フォード関係者は語っているようで、
( Those vehicles have 「so far」 not shown the same risk of fire as the recalled vehicles she said)
とのことです。
2月米国内の自動車販売台数が発表に
なりました。 1月に引き続き日本車に
食い荒らされ、米国車の販売台数は
凋落の一途。 ゼネラル・モータース社は
前月比全車種が販売減となり、前月比
なんと 13 % の減少。 フォード社は
乗用車の販売が寄与したものの、
エクスプローラー は 2月 ▲ 19 %
(1月 ▲ 41 %) F-シリーズ・トラックは
2月 ▲ 11 % (1月 ▲ 20 %)と惨憺たる
結果。 逆にマスタングは 32.1 % 増、
フォーカス + 9.7 % 、GTは 4台お買い上げ、乗用車全体で + 7.5 %となっている反面、トラック部門が
8.0 %の減少。フォード社全体の販売は ▲ 2.9 % となっています。
フォード社の2月のトピックとなったのは、
* ファイブハンドレッドとモンテゴを合わせて前月比 35 %の販売増となったこと。
* マスタングにコンバーチブルがショールームに登場したことで、32 %の 売り上げ増を記録。
* リンカーン部門に Mark LT高級トラックが投入され、同部門とマーキュリー部門の車種全体に
販売が回復したこと。
* 「フォーカスを買うとデル・コンピュータを差し上げます」キャンペーンが当たり、促進増となったこと。
* スモール SUVの省エネ象徴として、ハイブリッドエスケープが注目され、同車種の売り上げが安定期に
入ったこと。
などが挙げられます。
やはりガソリン価格急騰の影響が、小型 SUVや日本車への買い換えや大・中型 SUVからミニ・バンに
移行しているオーナーが増えているみたいですね。 そのうち SUV乗りは、カー・オーナーの「シーラカンス」か
「アンモナイト」と言われる日が近いかも知れません。
さっ、今から木をこすって火の起こし方でも練習しておきましょうか。 それにしてもまた原油価格が急騰
している。この間1バレル 40ドルの下の方であったのに、また 55ドルを突破し始めてきてます。
もうすぐめちゃ高い重量税の支払いも待ちかまえているというのに..。
下記は 2月のフォード社販売実績です。 トラック部門は悲惨な状況。
2月、フォード・ブランド米国内販売実績
February Month %
2005 2004 Change
Crown Victoria 5604 6476 -13.5
Five Hundred 7524 0 NA
Taurus 19694 24269 -18.9
Focus 16511 15046 9.7
Mustang 14050 10634 32.1
Thunderbird 858 922 -6.9
GT 4 0 NA
Escort 0 238 -100.0
Total Ford Cars 64245 57585 11.6
Freestyle 5573 0 NA
Escape 14310 14485 -1.2
Explorer 22250 27487 -19.1
Expedition 9230 10702 -13.8
Excursion 1100 1437 -23.5
Freestar 8694 9645 -9.9
Windstar 0 1000 -100.0
Econoline/Club Wagon14182 13357 6.2
Ranger 8214 14090 -41.7
F-Series 59562 66986 -11.1
Heavy Trucks 879 748 17.5
Total Ford Trucks 143994 159937 -10.0
Total Ford Brand 208239 217522 -4.3
2月、リンカーンおよびマーキュリー・ブランド販売実績
February Month %
2005 2004 Change
Mariner 2805 0 NA
Mountaineer 3093 4037 -23.4
Monterey 841 1608 -47.7
Total Mercury Trucks 6739 5645 19.4
Navigator 2524 2439 3.5
Aviator 1955 1659 17.8
Mark LT 30 0 NA
Total Lincoln Trucks 4509 4098 10.0
(出所: フォード米国本社 2005年 3月1日)
さて、そこでフォード社は何を考えたか、誰もが思いつく簡単な方法でした。 「大幅値引き販売」で迎え
撃ちを 3月 3日に発表しました。ただし米国内限定ではありますが....。
* 2005年型 F-シリーズトラック、およびエクスプローラー、および F-150シリーズ購入者に対しては、
これまでの金額から500ドル増やし、総額3,000ドルをキャッシュ・バック。
* さらに売れていないエクスペディション契約者には 1,000ドル増額し、合計 3,000ドルをキャッシュ・
バック致します。
まだまだまけまっせ~。 まるでバナナのたたき売り。 4月 4日までに上記モデルをお買いあげの方には、
60ヶ月カー・ローンにゼロ金利を適用させて頂きます、とのこと。 概算計算で、実質なんと 5,000ドル
(約 52万円)以上の値引きに相当。 日本でちまちまアメニティ・グッズをもらって喜んでいる場合では
ないようです。
ちなみに GM社は、SUV購入者に対し、平均で 3814ドル (約 40万円)のキャッシュ・バックで対抗する
とのこと。もちろん+アルファのゼロ金利も付けて。 へたすりゃ日本でも、近いうち EX購入者には ローン
金利負担額と合わせ、「100万円割引キャンペーン」が登場する可能性も、決して無いとは言えないかも
知れません。 右ハンドルはそれだけ値引いても諸経費込みだとまだ 400万円台か。
いやいや独り言。 世も末ですねぇ.....。
↑ 写真は NBC Sandiego社記事 (2005.01.28) からお借りしました。
昨日米フォード社は 2000と 2001年モデルの自社製造 4車種 79万 2,000台を、クルーズ・
コントロール・スィッチの不都合で火災が起こる可能性があるとしてリコールすると公式発表を
しました。
車種は 2000年モデルの
* F-150sトラック
* エクスペディション、
* リンカーン・ナビゲーター
および2001年モデルの
* F-シリーズ・スーパー・クリュー・ピックアップの一部 (2000年 8月 7日から製造のもの)
となっています。
同社はまず2月から郵送にてこれを通知する予定ですが、現在交換部品が少なく、全ての供給が
整ってから整備に入る予定。 それまでは対象車のスイッチ遮断措置をとるようです。
同社にはスイッチ不良による 63件の発火と 1件の負傷がすでに報告されている様子。 また全米
ハイウェイ安全局は 昨年11月から対象車への調査を開始。駐車時やエンジンを切った後に火災が
発生した事例を 36件ユーザーから受け取っている模様で、コンピュータもしくは時計接続のコードの
加熱の説もあるようです。
特に厄介なのは走行中でなく、エンジンを切った後に火災が起こっているのでその発見が遅れ、
一部ガレージの屋根を焦がしたクレームも上がっているという。 ただフォード社はまだ最終の
結論を出していないのですが、とりあえず同社の公式ステートメント です。
F-シリーズ ピックアップは2000年に米国内で最も売れた車であり、当時87万 6,716台のトラック、
21万 3,483台のエクスペディション、3万 7,923台のナビゲーターが販売されています。
エクスプローラーが含まれていなくて何よりでした。
何もないことに越したことはありませんが、でもたまには駐車中の自分の車を見てあげましょうね。
Powered by "Samurai Factory"