8月 10日に書き込みました、カーゴ船 (自動車運搬船) 「クーガー・エース - Cougar Ace 」 転覆の件につき 、
その後商船三井から好評されたプレス・リリースをまとめてみますと、何とか元の状態に戻ったとのことです。
( 8月 15日時点での クーガー・エース )
商船三井社のプレス・リリースをまとめてみますと、
* 自動車運搬船 クーガー・エース が転覆したのは 7月 24日 (月) 日本時間午後 5時頃。
アリューシャン列島南方で 左に大きく傾き航行不能に陥った。
* 翌 7月 25日 (月) 15時にシンガポール人 2名、ミヤンマー人 8名、フィリピン人 13名、計 23名の
乗組員全員を救助完了 (うち一名が脚を負傷)。 ただ船は傾いたままで原因不明。
* クーガー・エースの船長曰く、船の安定のために船内に積み込む海水のバラスト水の入れ替え作業を
している最中に、船底部にあるタンクの海水を誤って必要以上に排水し過ぎたために、うねりによって
船のバランスが崩れ、一気に傾き横転したそうです。
* 7月 30日 (日) に商船三井がチャーターしたサルベージ船が転覆現場到着。 船体姿勢を復元
するために米国沿岸警備隊 (USCG)、アラスカ州環境保護局、商船三井の 3団体で合同対策本部を
設置。 救助策を協議。
* 8月 02日 (水)、天候悪化で船尾を風下に向けるため船の姿勢を曳航により変更。
* 8月 14日 (月)、バラスト水調整で 60度左に傾いたクーガー・エースは同日 10時の時点で
25度の傾斜まで回復。
* 8月 16日 (水)、前日 15日に船体傾斜をほぼ元通りに戻すことが出来たため、その後曳航。
現在アリューシャン列島、ダッチ・ハーバーにに係留中 (上記写真)。 今後船内確認後、
バンクーバーに向けて曳航を計画中。
とのことです。
ただ積み荷の状況に関しては守秘義務もあるのでしょうか、一切報道されていません。
商船三井はきれいな言葉で言うと、最近ついていないよう。 まともな日本語で言うと社内安全体制が
腐りきっているようで、 8月 14日 (月) にはスリランカ沖で、原油タンカー「 ブライト・アルテミス
- Bright Artemis 」 が遭難船救助中に接触事故を起こし、原油流出事故を起こしています。
救出しょうとした船名は 「Amar」。 皮肉なことに、この船もシンガポール籍とのこと。
詳しくお知りになりたい方は、商船三井 の プレス・リリース [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]
[10] [11] [12] へ訪れてみて下さい。
まるで他人ごとのような説明文が満載されています。
その後も商船三井は 10月 6日に鉄鉱石専用船 “GIANT STEP” (ジャイアント ステップ) 号が
茨城県沖で座礁。
また 2006年を遡ると 4月 3日、コンテナ船 “MOL INITIATIVE” が根室沖南方で機関室から火災。
なんとこの商船三井は、一年で四半期ごと ( 3ヶ月に一回) に事故を起こしているんですよね。
この会社の企業倫理はゼロ以下でしょう。
追記:
最近の船って、日本人が一人も乗っていないことが改めて判りました。
コストが前面に出るのでしょうが、積み荷はそれ以上の高額商品であるはず。何か起これば
遙かに上回るダメージを受けるのは間違いなく、果たして現状が正解なのでしょうかねぇ。
私が口にすることではないでしょうが....。 ねぇ、商船三井さん !
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