先月 7月 25日あたりから報道され始めた少し古いニュースで恐縮ですが、アラスカ沖で転覆し
ほぼ真横に傾いた船の写真です。
その事故は 7月 24日に起きました。 たまに新聞などでこのような事故の写真が掲載されますので、
「ふ~ん」などの言葉が出たきりすぐに記憶から消えてしまいますが、この船はすごい積荷を
運んでいたのです。その数 4,700台強……。
船が転覆したのはアラスカ沖、積荷はバンクーバーへと運ばれていく途中に起こりました。
乗組員 23名は全員救出されて無事。 沈没していないため、現在サルベージ船が船そのものの
救助を行い、アラスカまでえい航するとのこと。
カーゴ船 その名を 「クーガー・エース - Cougar Ace 」といい、シンガポール籍となっていますが、
実際は商船三井の船舶。 そして積荷の依頼者はマツダ社……。
そう、なんとマツダの新車 4,700台強が積み込まれ、カナダ・米国へと航行途中でした。 地道な努力で
最近 RX-8や MPVなど、売れる車が多くなったマツダは海外でも右肩上がりの売れ行き。
全生産台数の 7割を海外輸出に回しており、船舶での輸送は欠くことのできない行程。
この 4,703台の新車うち 6割が「Mazda-3 (アクセラ) 」 ↓ で、
残り4割のうち 3割が 今年 5月から新しく投入され、米国で カイエンとタメを張ることが出来るとの
評価も得た SUV 「CX-7」 ↓ でした。
(残り一割は他社メーカー) 4,700台の総金額は約 1億 2,000万ドル (約 138億円)。
保険がかけてあると思いますので相当額は後日カバーできると思いますし、積荷である何台かの
新車は無事でしょう。
しかし悲痛な思いをしているのは、一台一台を丹精こめて作り上げた工場関係者であり、販売に
勤しんだ営業担当の方々。 さらには新車購入で首を長くして納車を待っているオーナーの人たちで
あることに違いはないと思います。
また被害にあったマツダ社が受けたダメージは、金額で計り知れないものがあると想像します。
後書き:
最初この写真を見たとき「あっ」という気持ちくらいでしたが、その内容がわかったとき、いろいろな
ことを考えさせられる一枚の写真となりました。
アテンザ、RX-8、MPVなど、最近売れ行き好調な車が登場で元気が出てきましたね。
頑張れマツダ !!
注 : 写真は米国沿岸警備隊 (USCG) からお借りしました。 あと マツダ社からもです。
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