ニッサン・ムラーノに良く似たエッジに続き、トヨタ bBにそっくりなフォード・ニュー・ブランドがまもなく
登場する可能性強し。 各著名欧州車のデザインを模倣したような日本車が昔から街中に氾濫して
いるが、ついに日本車のデザインが海外メーカに取り入れられ始めたのかもしれない。
「 フォード・フェアレーン - Fairlane 」、 2007年型モデルではなく、早ければ 2008年から製造が
開始される予定濃厚の新型デザインのミニバンになりそうだ。
元来トラックやスポーツ・カーのデザインには抜群の威力を持っているフォード社であるが、
1990年代半ばから爆発的な人気となり始めたミニバンの領域に関しては、さっぱりの状態。
特にそのデザインにスマートさがなく、前面からの姿には酷評のコメントが数多く寄せられているのが現状。
2000年から売れ行きも大きく低迷し、マーキュリー・モンテレー (Mercury Monterey) ↓ は
今年5月に製造中止を余儀なくされ、兄弟車であるフォード・フリースター (Freestar) も来年には製造が
終了するという噂が絶えない。
実際写真で見るとダサいイメージが強く、関西弁だと 「臭っさ~」 といったところか。
ミニバン市場のシェア奪回のため、昨年 1月北米国際モーター・ショーにコンセプト・カーとして
出品されたこの「 フェアレーン – Fairlane 」 の新規製造計画が急浮上してきているのである。
スペックはまだ明らかにされていないが、 3.0L デュラテック・エンジン V-6 を搭載、 6速 ATで 4輪駆動、
後部座席はフラット化が可能、リンカーン・ブランドも作る予定といった程度であるが、ドアは Bピラーを
中心に観音開きとなるところは、昇降がかなり便利になりそう。
果たして米国に和式結婚が存在するかどうかは定かではないものの、文金高島田をかぶった白無垢
花嫁の送迎にはもってこいかも知れない。 ( ない ちゅうねん ! )
ただそのデザインはどうなのでしょう。
ミニバンでないミニバン作りとの声が多くなっているようだが、どこかで見たようなそのかたち。
昨日ご紹介したエッジもニッサン・ムラーノを髣髴させるその容姿。 このフェアレーンも車体の
大きさの違いがあれど、前面からの見た目は 一世代前の トヨタ bB をどことなく連想させる。
また全体のデザインはニッサン・キューブキュービックや、クライスラー・ダッチ・ナイトロまで
頭の中に浮かんできそう。
いずれにせよミニバンらしくないその容姿に興味を持つユーザーも多いであろう。さらにフェアレーンという
車名はフォード社が 1955年から 1969年まで製造したスポーツタイプのフォード車の名前の
リバイバル。 ↓
「 F 」 で始まる Freestar とFairlane。 フォードの乗用車カテゴリー・ブランドから去る車と新しく加わる
車の交代式が、まもなく始まろうとしている。
回顧録を紐解くような車名とドアの観音開きで起死回生となるか、楽しみな一台だ。
7月から北米で発売開始となった カイエン S と カイエン・ターボ ↓ のチタニウム・エディション。
なかなかの迫力があります。
内部トリムに描かれた500馬力には笑ってしまいそう....。
ヘッドレストに組み込まれたモニターもスマートに取り付けられています。
さらにその上を行くドイツ・テック・アート社でチューン・アップされた 「カイエン MPH '06」、
なんと 600馬力。 唖然です...。
こちらは新モデルとなりそうなカイエン・スパイ・ショット。 フェイスがより鋭くなりそうです。
* ボディ・パーツなどは比較的数が豊富な こちら がお奨めです。
「 エッチ 」 あっ そうなんです。今日はエッチな私のことを少し書こうかなんて思い..いやそうではなく、
フォードに新モデル登場。 その名も 「 エッジ – Edge 」。
SUVと乗用車の中間に立つ 新CUV ( Crossover-Utility Vehicle ) で、乗用車のコンセプトから
派生したトヨタ・ハリアーと同種の今流行のタイプだ。
ただこの「エッジ」の名前から想像するに、フォードの車名で乗用車に使われる 「 F 」 ではなく、
SUVに使用される 「 E 」で始まっているところから考えてみると、フォード社は SUV のカテゴリーに
入れているのかもしれない。 しかしフォード社はこの新モデルに対して、思い切った 「 エッジ 」 という
名前をつけたものだ。
「 Edge 」を英文辞書で調べてみると、「縁」、「端」や「鋭さ」、「活力」などという意味を持つが、
一方で定冠詞の 「 The 」をつけると 「限界」や「瀬戸際」という意味になる。
さらに 「on the Edge」 とすると 「崖っぷち」となり、まさに原油高からくる大型 SUVの販売に
苦慮しているフォード社そのものを表しているような気がしないでもなし。
ということを考えず、「エッジ」 は 「活力、鋭利」 と受け止め、いい方向に考えましょう。
さてこの新 CUV 2007年型 エッジ、昨年末あたりから徐々に話題になり、フォード社も今年 7月から
本格的生産を開始した。 これがいよいよ 8月 17日 (木)、明日から現地 デトロイトに登場する。
と言っても販売がスタートするのではなく、一般消費者を招いてテスト・ドライブでのお披露目であり、
正式販売は今年 11月の予定。 ただ一般にお目見えするのは明日が初めてということになる。
デトロイトにある フォード・レーシング・ドライブ・ゾーンで開催されるテスト・ドライブ には 、
このエッジだけでなく 2007年型エクスペディションなども試乗可能であり、その他シェルビー・
GT 500なども展示されという。
話がそれてしまったが、2007年型エッジは、基本設計から始まったフォード初の CUVという こともあり、
数々の革新技術、安全対策、居住性、燃費などへの配慮がなされている。 また石油高騰の余波を受け、
今年を境に CUVタイプの車が SUVの販売を抜くという 逆転現象が見られるようだ。 ↓
* 独自のアメリカンなデザイン。 リンカーンでは MKXのブランド名で発売となるが、
マツダ CX-7 もこの流れを汲む。
* 新開発されたデュラテック 35型エンジンは、DOHC, V-6, 3.5L, 24バルブ, 265馬力。
また燃費向上のために 電子制御アクセルと、6速 ATが組み込まれる。
FWD および AWD 駆動の 2種類。
* MP-3ジャック、コンソール・ボックスにはラップトップ PCが縦に収納可能。 天井はサン・ルーフの
2倍強の開封面積のある、パノラマミック・ルーフ ( ビスタ・ルーフ ) 装備。
* ホィール: P235 / 65R 17 および P245 / 60R 18
* 安全面では両席フロント・エアバックは元より、シート格納サイド・エアバック。
さらにエクスプローラーでおなじみとなった 横転、スリップ防止であるAdvance trac、
Roll Stability Control (RSC)機能をオプションで装備。
* 全長: 4.73m 前幅: 1.92m 全高: 1.74m ホィール・ベース: 2.82m 重量 1.85トン
乗員 5名。 グレード: SE と SEL の2種類。
* ボディ・カラー: カーボン、パールなど 9カラー。 インテリア: 3カラー
トヨタ・ハリアーの大きさが 長: 4.73m、 幅: 1.84m 高: 1.68m 重量: 2.0トン なので、 これより
一回り大きい車両体系となっているが、重量は軽い。 新エンジン 6速で米国低燃費 車両基準値 II にも
適合しているため、燃費は良いようだ。
予想されている販売価格はハイ・グレードで約 38,000ドル (約 440万円)。仮に日本に入ってくれば
500万円は軽く突破し、600万円近くになるのだろうか……。
結構高い気がしないでもなし。
エッジ 360度 全体画像フラッシュは フォード・カナダ の ページへどうぞ。
先月 7月 25日あたりから報道され始めた少し古いニュースで恐縮ですが、アラスカ沖で転覆し
ほぼ真横に傾いた船の写真です。
その事故は 7月 24日に起きました。 たまに新聞などでこのような事故の写真が掲載されますので、
「ふ~ん」などの言葉が出たきりすぐに記憶から消えてしまいますが、この船はすごい積荷を
運んでいたのです。その数 4,700台強……。
船が転覆したのはアラスカ沖、積荷はバンクーバーへと運ばれていく途中に起こりました。
乗組員 23名は全員救出されて無事。 沈没していないため、現在サルベージ船が船そのものの
救助を行い、アラスカまでえい航するとのこと。
カーゴ船 その名を 「クーガー・エース - Cougar Ace 」といい、シンガポール籍となっていますが、
実際は商船三井の船舶。 そして積荷の依頼者はマツダ社……。
そう、なんとマツダの新車 4,700台強が積み込まれ、カナダ・米国へと航行途中でした。 地道な努力で
最近 RX-8や MPVなど、売れる車が多くなったマツダは海外でも右肩上がりの売れ行き。
全生産台数の 7割を海外輸出に回しており、船舶での輸送は欠くことのできない行程。
この 4,703台の新車うち 6割が「Mazda-3 (アクセラ) 」 ↓ で、
残り4割のうち 3割が 今年 5月から新しく投入され、米国で カイエンとタメを張ることが出来るとの
評価も得た SUV 「CX-7」 ↓ でした。
(残り一割は他社メーカー) 4,700台の総金額は約 1億 2,000万ドル (約 138億円)。
保険がかけてあると思いますので相当額は後日カバーできると思いますし、積荷である何台かの
新車は無事でしょう。
しかし悲痛な思いをしているのは、一台一台を丹精こめて作り上げた工場関係者であり、販売に
勤しんだ営業担当の方々。 さらには新車購入で首を長くして納車を待っているオーナーの人たちで
あることに違いはないと思います。
また被害にあったマツダ社が受けたダメージは、金額で計り知れないものがあると想像します。
後書き:
最初この写真を見たとき「あっ」という気持ちくらいでしたが、その内容がわかったとき、いろいろな
ことを考えさせられる一枚の写真となりました。
アテンザ、RX-8、MPVなど、最近売れ行き好調な車が登場で元気が出てきましたね。
頑張れマツダ !!
注 : 写真は米国沿岸警備隊 (USCG) からお借りしました。 あと マツダ社からもです。
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